リバティメディア F1 ロス・ブラウン
F1のスポーティングマネージャーを務めるロス・ブラウンは、以前のF1ロゴは“象徴的でも記憶に残るものでもなかった”と切り捨て、新しいF1ロゴの導入は“大きな優先事項”だったと述べた。

F1の新オーナーであるリバティメディアは、F1アブダビGPの表彰台セレモニーの後、2018年から導入する新たなF1ロゴを発表。しかし、ルイス・ハミルトンやセバスチャン・ベッテルといったドライバーは、ロゴ変更の必要性に疑問を抱いている。

F1のコマーシャルディレクターを務めるショーン・ブラッチズは、F1のデジタルにおける存在感を高めるためにはロゴ変更は不可欠だったと擁護しているが、F1にはグリッドペナルティシステムやコスト管理、コース上のレースについてなど他にも重要な問題があるため、その優先順位付けに疑問を抱くものもいる。

だが、競技面の責任者であるロス・ブラウンは、今回の変更を支持し、見直すことが不可欠だったと語る。

「過去数日間、ロゴが本当に大きな優先事項ものなのかという質問を受けてきた。答えは“イエス”だ」とロス・ブラウンはF1チームによるレース後のニュースレターで述べた。

「商業的な面を除けば、新しいロゴは特にマーチャンダイジングやデジタルの世界でのアプリケーションに当てはめた場合、使用面でより柔軟性がある」

「インパクトがある。古いロゴは象徴的でも記憶に残るものでもなかった」

「F1ファンに我々が新しい時代を迎えていることをわかってもらうことが重要だった」

「我々のスポーツは変化しており、特に若い世代の新しいファンを惹きつけるためには、将来を見据え、また、外の世界に目をむけていかなければならない」

「我々はこのロゴがそのような願望を実証していると信じている。ビジュアルコミニュケーションの重要性が増している世の中で、我々もその方向に進んでいく必要がある」

F1は若いオーディエンスを取り込むための大きな施策のひとつとして、アブダビでeスポーツ大会『F1 eスポーツ・シリーズ』を初開催。最終ラップまでもつれ込んだエキサイティングなレースではF1パドックでも話題となり、イベントの注目度を後押しした。

ロス・ブラウンは、バーチャルレースから学べることがあると示唆。F1が同じレベルの興奮を取り戻すのを見たいと述べた。

「土曜日の夜、ドライバーやエンジニアを含めたパドックの多くの人々が巨大なスクリーンで決勝を見ていた。特にブレンドン(リー)が最終ラップでオーバーテイクしてレース優勝とタイトルを獲得したのを見て、彼らはとても興奮していた」

「リアルなトラックでもそのようなものが見られたら、どれほど良いだろう。現実でもそういったことは時々起る。2008年のブラジルでの最終戦のことを考えている。だが、もっと頻繁に見ることができたら素晴らしくないかい?」

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カテゴリー: F1 / リバティ・メディア