リアム・ローソン F1アブダビGP決勝「戦略もスピードも良くなかった」

レーシングブルズは3ポイント差で6位を確保し、チーム史上タイの最高位を達成。ローソン自身にとっては見どころの少ないレース内容となったが、チームの目標達成には貢献する形となった。
レースは「終始苦しかった」。ストロールとの攻防で5秒加算ペナルティ
ローソンは序盤、ランス・ストロールを抑え込む役割を任され、その過程で「動きが遅すぎた」と判断され5秒加算ペナルティを受けた。
「本当にタフなレースだった。スピードもなかったし、戦略もあまり良くなかった」
「(チームは)とにかくコンストラクターズ6位を最適化すること、アストン勢を後ろに留めることにフォーカスしていた。だからレース前半はずっとストロールとやり合っていた」
「結局スピードが足りなかった。タフなレースだった。本当にそれだけだ」
自身のペナルティについて問われると、ローソンは率直に認めた。
「守っていた。正直かなり遅く動いたので、僕のせいだと思う。意図的じゃなかったけど、だからペナルティになったんだと思う。正直、とても退屈な午後だった」
王者ノリスとの短いバトル「僕はタイヤが終わっていた」
中盤には、順位を上げてきたランド・ノリスとも一時的にバトルした。
「ポジション争いだった。でも僕はタイヤが完全に終わっていたから、無理に踏ん張る価値はなかった」
「その時点ではまだそこそこ戦えていたけど、その後すぐに僕たちのレースは崩れていった」

チーム史上タイのコンストラクターズ6位に貢献
結果は18位ながら、レーシングブルズはアストンマーティンとの接戦を制して6位を確保。ローソンもこれには大きな満足感を示した。
「チームにとって素晴らしい結果だ。今年後半はこの6位を目指してきたので、本当に嬉しい」
チーム代表アラン・パーメインも、激戦を制したチームの総合力を称えた。
「長いシーズンが終わったが、レーシングブルズにとって本当に素晴らしい一年だった。6位という結果は驚異的だ。これまでP6に到達したのは一度だけで本当に大きな成果だ」
「アップダウンの激しいシーズンだったし、最後はアストンマーティンとの争いが本当にギリギリだったが、とても満足している」
レッドブルに“事実上の解雇”を受けた年「すごくしんどい時期だった」
ローソンにとって2025年は、開幕直後にレッドブルのシートを失うという心理的ダメージからスタートした。本人もまだ整理できていない部分があると語る。
「正直、すごく昔のことのように感じる。あまり覚えていないくらいだ」
「本当にしんどい時期だった。振り返る必要があるとは思うけど、まだできていない」
「すごく忙しいシーズンだったし、きっとこの経験から学ぶことはある。でも最も重要だったのは、この一年を生き抜いて来年にまたチャンスを得ること。それが最大の目標だった」
ローソンは最終的にドライバーズランキング14位、38ポイントを獲得。これはニュージーランド人として過去50年で最多のポイントでもあった。
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