リアム・ローソン F1サンパウロGP予選「ターン1の問題でポジションを失った」
レーシングブルズのリアム・ローソンは、F1サンパウロGP予選で7番手を獲得したが、「奇妙な問題」によりより上位を逃したと語った。チームメイトのアイザック・ハジャーが5番手につけ、チームとしては今季最も強力な結果となった。一方、姉妹チームのレッドブル・レーシングは19年ぶりのダブルQ1敗退を喫しており、対照的な結果となった。

ローソンは最後のアタックラップでターン1の進入に苦しみ、それまでの予選では見られなかった挙動が起きたことを明かした。

「チームにとって素晴らしい結果だ」とローソンはRacingNews365などの取材に答えた。「ここまで僅差の戦いだと、細かい部分まで分析することになる」

「ターン1でクルマがすごくナーバスになってしまって、それが最後のラップで急に起きたんだ。予選のそれ以前にはまったく問題なかったから、とてもフラストレーションが溜まる。あそこでかなりのタイムを失い、いくつかポジションを落としてしまった」

「それでもチームとして2台がQ3に進出できたのは本当にいい結果だよ」

ローソンはスプリントでオリバー・ベアマンと接触しマシンにダメージを負ったが、予選でポジティブな形で一日を締めくくった。ただし、その影響で決勝のレースペースについては「未知数」としている。

「決勝は厳しい戦いになると思う」とローソンは語った。

「正直、今日はベアマンとの接触でレース中にあまり走れなかったから、レースカーの状態を掴めていない。どうなるかは走ってみないと分からないね」

リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) ブラジルグランプリ

チームとしての勢いを維持したレーシングブルズ
レーシングブルズはここ数戦で確実に戦闘力を取り戻しており、サンパウロではハジャーが5番手、ローソンが7番手とダブルQ3進出を果たした。空力バランスの調整が功を奏し、低速域でのグリップ改善が見られたことが大きな要因とみられる。

特にインテルラゴスのターン1(セナ・S)で見られたローソンの一瞬の不安定さは、路面温度低下とリアタイヤのウォームアップ不良が重なった可能性が高い。チームはこの挙動をデータで解析し、決勝に向けて安定性を優先するセットアップへ微調整を行う見込みだ。

決勝の焦点は「未知のレースペース」
ローソンが言及したように、スプリントでの接触によりロングランデータを十分に得られなかった点は懸念材料だ。レーシングブルズはミディアムタイヤでのデグラデーション管理に課題を抱えており、決勝では戦略柔軟性が鍵となる。

それでも、2台そろってトップ10スタートを果たしたことで、チームとしてコンストラクターズランキングでの上位進出を狙える位置につけている。ローソンにとっても、シーズン終盤戦での安定した結果が来季シート争いのアピール材料となるだろう。

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カテゴリー: F1 / リアム・ローソン / F1ブラジルGP / ビザ・キャッシュアップRB