ランド・ノリス F1サンパウロGP予選「メキシコとは正反対のレースになる」

今季最も接戦となった予選では、わずかな差で順位が入れ替わる展開に。スプリントでポール・トゥ・ウィンを達成したノリスも、Q3の最初のアタックでロックアップを喫し、10番手に沈む苦しいスタートとなった。
しかし、最後の一周で完璧なラップをまとめ、1分09秒511でトップに躍り出ると、2番手のアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)を0.1秒以上引き離してポールを確定させた。
「メキシコのようにはいかない」
ノリスは決勝への展望を問われ、「メキシコの逆になると思う」と苦笑した。
「そんなにシンプルにはいかないと思う。午前中(スプリント)に見たように、メルセデスはすごく速い。今も速さを見せていたし、あまり浮かれていられないね。彼らを遠ざけるために、今夜やるべきことはたくさんある」
「キミ(アントネッリ)は最後まで全力でプッシュしてくることも学んだ。楽しみな部分もあるけど、同時にプレッシャーもある。明日は大きなチャレンジになると思う。天気がまたどうなるか見ないとね。今のところクリーンな週末だから、これ以上台無しにしないでほしい!」
滑りやすい路面、風、そして接戦
スプリント後の路面はやや乾いたものの、強風が予選をさらに難しくした。マクラーレン勢に加え、ハースやレーシングブルズといった中団チームも上位を狙うほどの混戦だったという。
「路面は滑りやすくて、一貫性もなかったけど、すごく楽しかった。このサーキットはいつも走るのが気持ちいい。最初のラップでロックしてしまったから少し焦ったけど、落ち着いて大事なところでまとめることができたので満足している」

「チームに感謝。プレッシャーをかけすぎた」
「チームがいいクルマを用意してくれたおかげだよ。もちろん感謝している。自分でもチームにもプレッシャーをかけすぎた部分があるけど、リズムに乗れて落ち着いて走れた時は、ちゃんと結果が出せる」
ノリスの安定感とメルセデスの脅威
ノリスはスプリントに続いてポールポジションを獲得し、週末の主役となった。しかし、彼自身が語るようにメルセデス勢のペースは脅威だ。アントネッリとジョージ・ラッセルはいずれもハイダウンフォース仕様で安定したグリップを発揮しており、決勝ではタイヤ摩耗と気温変化が勝敗を左右する可能性が高い。
また、マクラーレンはスプリント終盤でソフトタイヤの消耗に苦しんでおり、日曜のロングランでは戦略が鍵となる。ノリスが冷静さを保てるかが、メキシコに続く連勝の成否を分けそうだ。
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