F1サンパウロGP 予選11番手以下コメント:レッドブル2台がQ1敗退の波乱
2025年F1サンパウロGPの予選で11番手以下だったドライバーのコメント。11月8日(土)にインテルラゴス・サーキットで2025年のF1世界選手権 第21戦 ブラジルグランプリのスプリントと予選が行われた。

後方勢では、王者レッドブルの苦戦が際立った。マックス・フェルスタッペンがまさかのQ1敗退となる16番手、角田裕毅も19番手に沈み、チームとしては2006年以来のダブルQ1敗退という屈辱的な結果に。両者ともマシンバランスの不安定さを訴えており、セットアップ変更が裏目に出た形だ。

一方、フェラーリのルイス・ハミルトンは13番手と振るわず、ウィリアムズ勢のアレクサンダー・アルボン(12番手)とカルロス・サインツJr.(15番手)の間に挟まれる形でミッドフィールドに埋もれた。アストンマーティンのフェルナンド・アロンソ(11番手)は惜しくもQ3進出を逃したが、決勝ではポイント圏を狙える位置にいる。チームメイトのランス・ストロール(14番手)も中団グループ内での奮闘が求められる。最後尾には母国での大クラッシュから奇跡的に無事だったガブリエル・ボルトレト(20番手)が並び、アルピーヌのフランコ・コラピント(18番手)とともに、後方からの追い上げを誓う。

11番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「今日は少し入り混じった一日だった。今朝のスプリントはうまくいって、良いポイントを取れた。赤旗で全員がミディアムに替えたのは少し不運だった。もしそうでなければ、もっと良い結果になっていたと思う。予選はさらに難しく、ソフトタイヤで本当にプッシュする自信が持てなかった。それでもP11だから、明日はクリーンにレースを運べばポイント争いに加われる。何ができるか見てみよう」

12番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
「全体として、スプリントは僕たちにとって良いものではなかった。ポイントは狙えなかったので、不必要なリスクは取りたくなかった。終盤のアクシデントで破片を拾ってしまい、その後、予選までにクルマを間に合わせるため急いで作業する必要があった。新しいフロアから古いものに戻さなければならず、パフォーマンスを少し失ったと思う。ガビ[ボルトレト]が無事で本当に良かった。予選はかなりトリッキーだった。いくつか良い変更を入れて、クルマを前進させることはできたと思うけど、それが結果に現れていない。まだ求めているバランスは得られておらず、そのせいでタイヤを傷めてしまっている。スプリントでも同じことが起きたから、そこを見直してレースペースをより理解する必要がある。今のミッドフィールドは本当に僅差だからね」

13番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
「最終戦で両方の選手権を成し遂げたWECの仲間たちにおめでとう。ここブラジルでも今日は良い立ち上がりだった。スプリントでは多くのポジションを取り戻して、再びポイントに戻ることができた。スプリントの後、ストレートと高速コーナーで助けになる変更を施したけれど、残念ながら予選Q2ではリアタイヤを適正なウィンドウに入れられず、それが響いてしまった。それでも、今日はすでに見たように、このサーキットでは多くのことが起こり得る。全力を尽くして、明日は強い戦いを見せたい」

14番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「今日はP14での予選となった。Q1は感触が良く、最後にクリーンなラップをまとめられて、クルマのバランスも良かった。だけどQ2はグリップに苦しみ、Q1で感じていたレベルのグリップを得られなかった。なぜそうなったかを解析して、明日に向けて巻き返したい。チャンスが巡ってくることを願って、その時にポジションを上げたい」

15番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「今週末はクルマからパフォーマンスを見つけ出すのが大変だ。こういう長いコーナーが続くタイプのサーキットでは僕たちは苦しんでいて、セットアップをいろいろ試してきたけれど、まだ満足できる形が見つかっておらず、クルマに快適さを感じられていない。明日はグリッドの並びが普段と少し違うはずだから、戦略で何とかポイントに入れるようにしたい。決勝についてはいつも楽観的に考えているから、最後まで戦い続ける」

角田裕毅 ブラジルグランプリ

16番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「今日のスプリントは良し悪しが混在していた。スタートは良くて1つ順位を上げられたけど、それが精一杯だった。赤旗が出てからは、前のクルマたちに付いていけず、路面の濡れた場所にも苦しめられた。スプリントの感触はスプリント予選の時と似たものだったから、そう考えるとP4は最大限だったと思う。スプリントと予選の間にパフォーマンスを上げるためにかなりの変更を加えたけれど、グリップもトラクションもなく、滑り回る状況で本当に抑えて走らざるを得なかった。なぜ今日ここまでパフォーマンスが悪かったのか理解に苦しんでいるし、この週末を通して直面している問題をまず理解する必要がある。とても厳しい週末で、予想していなかった状況だが、明日どうなるか見てみよう」

17番手:エステバン・オコン(ハースF1チーム)
「チームとして答えを見つけるためにできる限りのことをしている。今日はとても運転が難しく、バランスに欠けていたので残念なセッションになった。努力が足りないわけではないし、原因を必ず突き止めて本来の位置に戻せると信じている。スプリントはサバイバルレースだった。こういう時はコース上に留まって完走すれば普段はポジションを拾えるものだけど、今日は本当に厳しかった」

18番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
「まずはクルマを修理して、予選までにコースへ戻してくれたチームに心から感謝したい。素晴らしい努力で、本当に感謝している。スプリントではトリッキーなコンディションの中で上手く走れていたけど、前方のマシンの一台が水を巻き上げて、そこから雪だるま式の影響が起きた。ペイントに触れた瞬間、クルマのコントロールを失ってしまったのは残念だった。いいバトルができていたし、そこまでの段階では競争力もまずまずだったからね。予選では週末の序盤に乗っていたクルマと比べて感触がかなり違っていて、全体的に快適さがなく、他のセッションで見せていたパフォーマンスを発揮できなかった。ピエールがこの週末ずっと強さを見せているのは本当に良いことだし、スプリントのポイント獲得とQ3進出は、チームのハードワークに対する良い報いになったと思う。ここに速さがあるのは明らかだから、なぜ自分が同じフィーリングを得られなかったのかを理解する必要がある」

19番手:角田裕毅(レッドブル)
「今日はフラストレーションの溜まる一日でした。僕たちは予選前にチームのための重要なデータを得る目的でスプリントに別のアプローチを試し、ピットレーンスタートを選びました。そのため多くのポジションを取り戻すのは難しかったですが、そこで得たデータは予選に向けて貴重なものでした。スプリントと予選の間にいくつか変更を行い、僕のガレージ側では前進を感じましたし、スプリントで感じていた制限のいくつかは解消できましたが、その結果として別の問題が出てしまいました。グリップ不足が問題で、特にこのコンディションではセクター1でタイヤをうまく作動させることができませんでした。後方からのスタートになりますが、明日はベストを尽くしてオーバーテイクを重ね、順位を上げられるように頑張ります」

20番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
「今日はあの事故から無傷で逃れられて幸運で、恵まれていると感じている。とても大きなクラッシュだったけれど、自分の足で立っていられるという事実は、今のクルマがどれだけ堅牢に作られているかだけでなく、ここ数年で安全面がどれほど進歩したかを物語っている。メカニックのみんなには、予選に間に合わせるために全力を尽くしてくれたことに感謝したい。スプリントの後、短い時間でゼロからクルマを組み直してくれて、ほぼ時間内に仕上がるところまでいった。母国グランプリで初めての予選を走れなかったのは当然残念だけど、ニコがQ3に進んだことが示すように、僕らのクルマにはこの週末を構築できるだけの競争力があると本当に感じている。まだ明日のレースがある。とにかくクルマに乗って、ベストを尽くして、走りを楽しみたい」

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カテゴリー: F1 / F1ブラジルGP / F1ドライバー