リアム・ローソン 愛車スバル・フォレスターをチャリティオークションへ出品
レーシングブルズのリアム・ローソンが、自身の初代愛車である2000年式スバル・フォレスターをチャリティのためにオークションに出品した。オークションはニュージーランドのサイト「Trade Me」で行われ、収益は同国の若者メンタルヘルス支援団体「I AM HOPE」に寄付される。

ローソンは「このプロジェクトをできる限りクールな形で完成させて、『I AM HOPE』のためにオークションに出したかった。多くの人がこのチャリティとつながりを持っていて、僕自身もそうなんだ」と語っている。

I AM HOPE ― 若者の心を支えるチャリティ
「I AM HOPE」は、過去10年間でニュージーランド国内の40万人以上の子どもや若者にメンタルヘルス支援を提供してきた団体。ローソンは「予想よりずっと長いプロジェクトになったけれど、ようやくオークションに出せることにワクワクしている。いくつかのトラブルもあったけど、ついに完成したんだ。若者、特に男性の心の健康に光を当てられたら嬉しい。ちょうど『ガンブート・フライデー』の時期でもあるしね」と述べた。

「キウイの優しさの象徴」と創設者マイク・キング
団体創設者のマイク・キングはローソンの支援に感謝を示した。

「これは“キウイの優しさ”の最高の形だ。大切にしてきた初めての車を再生して、それを何千分もの無料カウンセリングの時間に変えてくれた。オークションで入札する人は、ただ車を買うんじゃない。困っている若者に必要なときに時間を与えるんだ。ローソンとマット・スティーブンスの素晴らしい努力に感謝している」

300馬力の特別仕様「世界で最も高価なフォレスター」
車両の製作にはマット・スティーブンスが協力。ポッサム・ボーン・モータースポーツによるW20Cショートブロックをフルリビルドし、VF34 STIターボやハイフローポンプ、ARPヘッドスタッド、フルターボバック排気系などを装備。出力は300馬力超を誇る。

さらに、Whiteline製スタビライザーやストラットバー、BGワールドホイール製5スポークアルミとセミスリックタイヤを採用。スティーブンスは「25,000ドル以上を費やした。おそらく世界で最も高価なフォレスターだろう」と笑う。

リアム・ローソン F1 スバル・フォレスター

リアム・ローソンのサイン入り「#30」号車
外装はサテン・ダークグレーのラッピング、ヤキマ製ルーフボックス付きルーフラックを装備。内外装ともにセラミックコーティングが施されている。新エンジンは走行1,000km未満で、ローソンのレーシングナンバー「30」と直筆サインが入る特別仕様車だ。

スティーブンスは「最初に手を入れた頃からここまで変貌したのを見ていると、手放すのは少し寂しいけど、もともと『I AM HOPE』への寄付を目的にしていたから、ようやく実現できて嬉しい」と語った。

若者の未来をつなぐ「走る支援」
このフォレスターは、単なるカスタムカーではなく、若者たちの心を支えるための“走る希望”となる存在だ。ローソンがF1ドライバーとして成功を収めた今、自らの原点である一台が、新たな世代への支援という形で再び走り出そうとしている。

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カテゴリー: F1 / リアム・ローソン / ビザ・キャッシュアップRB