レーシングブルズF1首脳 リアム・ローソンに奮起促す「立て直す時だ」
レーシングブルズのCEOピーター・バイエルは、リアム・ローソンに対して「立て直す」ことを求めており、彼がチームにおいてブレイクスルー目前であると信じている。

今シーズンはローソンにとって厳しいものとなっている。冬の間に夢であったレッドブルF1のシートを獲得し、マックス・フェルスタッペンのチームメイトに昇格したものの、わずか2戦で急速に降格されてしまった。

レーシングブルズに戻ってからは、これまで7戦中1戦のみ、モナコGPでの見事な8位入賞という形でしかポイントを獲得できていない。対照的に、チームメイトのアイザック・ハジャーは同期間に5戦でポイントを獲得している。

ニュージーランド出身のローソンは最近の発言で、週末を通じて結果を出すには「すべてを完璧に遂行」する必要があると語っており、特に予選での改善が必要だとスペインGP後に明言した。

この点はバイエルも指摘しており、ローソンがハジャーのようにQ3進出を果たせれば、成績は大きく向上するだろうと認識している。ハジャーは直近3戦で連続してQ3進出を果たしている。

RacingNews365から「ローソンは定常的に結果を出す寸前ではないか」と問われたバイエルは、こう答えた。

「まさにその通りだ。ペースという点では、彼は確実にそこにいる。モナコでは、いくつかのセッションで彼が“そこにいた”のが見て取れたはずだ」

「スペインGPの週末を通して見ても、彼はいくつかのセクターで素晴らしい走りを見せていた。あとはそれをひとつにまとめるだけだ」

「レース1周目でも、あちこちでちょっと混乱があったけど、もし彼がトップグループに加われれば、間違いなくそのペースを持っているし、確実に前に進めると思っている」

リアム・ローソン ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

スペインでの「ベリーフロップ」から巻き返したレーシングブルズ
シーズンのこの段階で、イモラ、モナコ、スペインの3連戦はすべてのチームにとって厳しいものだった。

しかしバイエルは、自身のチームがレースごとに進歩したと感じており、特にイモラのエミリア・ロマーニャGPで投入したアップグレードと、スペインで導入した新型フロントウイングが大きな役割を果たしたと述べた。スペインでのアップグレードのうち80%は新しいテクニカルレギュレーションに対応したもので、残りの20%は空力性能に特化したものである。

ハジャーは3連戦すべてでポイントを獲得しており、ローソンはスペインで11位とわずかに届かなかったが、バイエルはチーム全体の成果に満足している。

「この3連戦に入る時点で、厳しいものになると分かっていた」とバイエルは語った。「理由はたくさんある。ホームレースのための小規模アップグレードがあり、それが最初の試験だった。そしてうまくいった」

「マシンを壊すことなく、少しのパフォーマンス向上も得られたことに非常に満足している」

「モナコは言うまでもなく、チームにとってハイライトとなった。ポイントを持ち帰ることができた。そしてスペインは、ある意味で今回のハイライトだった。なぜならこのトラックには懸念があったからだ。昨年は完全に“ベリーフロップ(大失敗)”だったからね」

その前年には、当時のドライバーであった角田裕毅とダニエル・リカルドがそれぞれ19位と15位、1周遅れでレースを終えていた。

バイエルは今年のスペインGPについてこう振り返った。

「ここはあらゆる要素を備えた本格的なサーキットで、非常に高い路面温度にもなる。でも見ての通り、マシンのペースは非常に良かった」

「だから全体としては非常に満足している。上向きの流れの中でトリプルヘッダーを戦えるのは、逆の流れで戦うよりもずっと楽だからね」

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カテゴリー: F1 / リアム・ローソン / ビザ・キャッシュアップRB