レッドブルF1昇格のリアム・ローソン 「僕のストーリーはクレイジー」
リアム・ローソンは、将来が不透明だった時期にニュージーランドのレースシリーズで「ビッグオーバーテイク」をしたこと、そしてそれが思いがけずレッドブルのヘルムート・マルコの目に留まり、その後チームのジュニアプログラムに加入することになった経緯を振り返った。

2018年にドイツF4選手権で2位になった後、ローソンはそれ以上のレース契約を結んでおらず、故郷のニュージーランドに戻り、以前はトヨタ・レーシング・シリーズとして知られていたカテゴリーであるフォーミュラ・リージョナル・オセアニア選手権に出場した。

ポッドキャスト『Pitstop』に出演した際、レッドブルとの旅がどのように始まったのかと質問されたローソンは「僕のストーリーはクレイジーだ。若い頃からすべてがうまくいったんだ。僕はとても幸運だ」と答えたえ。

22歳のローソンは、チームとの契約が最初に結ばれた経緯を説明し、次のように続けた。

「トヨタ・レーシング・シリーズは以前は本当に人気があった。ランド(・ノリス)もやったし、ランス(・ストロール)もやった。多くの人が参加していた」

リアム・ローソン F1リアム・ローソンはレッドブルジュニアチームに入団した時17歳だった。

「ニュージーランドの夏に5週連続でレースを行い、F3とよく似たマシンで走る。ここ(ヨーロッパ)では真冬の時期にあたるので、誰も何もしていない。だから皆がそこに行って、レースを行う5週間のテストプログラムとして利用するん」

「私はそれをやった。そして、2019年の計画もF3に行くお金もシートも残っていなかったので、これは本当に最後のチャンスだと分かっていた」

「だから、この選手権には『何とかしてここから抜け出さなければならない』という気持ちで臨んだ。そして最初の週末の後、レッドブルから契約の話があったんだ。それはオーバーテイクからだった。文字通り、誰かをビッグオーバーテイクしたことがきっかけだった。そして翌日には契約がまとまっていた」

これはマルコが見ていたおかげかと聞かれるとローソンは「ルーカス・アウアーが走っていた。当時彼はレッドブル・ジュニアだった。彼はチームメイトだったので、第1ラウンドに出場したんだけど、彼のレッドブルのヘルメットが置いてあるのを見て、『オーマイゴッド、すごくクールだ。レッドブルのドライバー、レッドブルのヘルメット』って思ったのを覚えているよ」

リアム・ローソン レッドブル・レーシングマルコに見出されたローソンはレッドブルでF1に進出した。

「ルーカスがレースに参加していたので、マルコはそれを観戦していたはずだ。だから彼はそれを見て、契約書を送った」

この契約により、ローソンは2019年2月にレッドブル・ジュニア・チームのメンバーとなり、その後F3、F2、スーパーフォーミュラへとキャリアを積み、スーパーフォーミュラと並行してレッドブルF1チームのテスト兼リザーブドライバーとしても活躍した。

彼のF1レースデビューは、2023年にレーシング・ブルズのチームで負傷したダニエル・リカルドの代役として5回のグランプリに出場したときであり、その後、2024年の後半にオーストラリア人ドライバーがチームを離れた後、再びリカルドの代役として復帰した。

ローソンは2025年にレッドブルへステップアップし、セルジオ・ペレスの離脱後はマックス・フェルスタッペンと共にレースに臨むことになる。

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カテゴリー: F1 / リアム・ローソン / レッドブル・レーシング