ランド・ノリス F1アゼルバイジャンGP決勝「角田裕毅に太刀打ちできなかった」

フェルスタッペンの圧倒的な勝利と対照的に、マクラーレンは予選から週末を通して苦戦。ノリスは予選と同じ7位フィニッシュにとどまり、角田裕毅を前に見ながらチェッカーフラッグを受ける形となった。
フェルスタッペンの勝利は2戦連続で、昨年6月以来の連勝となった。これにより、ノリスとの差を44点、首位オスカー・ピアストリとの差を69点に縮め、残り7戦でタイトル争いに絡む位置まで迫っている。
ノリスは「DRSトレインに捕まった影響なのか」という質問に対し、マクラーレンの問題もあるがレッドブルの速さが決定的だったと語った。
「悪くはなかったと思うけど、角田にほとんどついていけなかった。コースの一部ではレッドブルが信じられないほど速くて、太刀打ちできなかった」
「週末を通して僕たちは少し苦しんでいた。クルマはドライブしづらくて、ナイフの刃の上を走っている感じだった。遅すぎることもあれば、そこにいると思った瞬間にロックアップして全てが台無しになることもあった。自信を与えてくれるクルマではなかった」
レッドブルは今季、5月のイモラからモンツァまで勝利がなかったが、ノリスはその低迷は過大評価されていると主張した。
「レッドブルが遅いことなんてほとんどない。だから彼らが速いことに驚くのはやめるべきだ」
「マックスはシーズン序盤からすでに勝っていた。シーズンを通して彼らは速く、クルマも良かった。モンツァでアップグレードを持ち込み、それがさらに彼らを助けた」
「僕は驚いていない。彼らは信じられないほど強いチームで、F1史上最高のドライバーの一人を擁している。だからそれ以上でも以下でもない。我々にとってシーズン終盤は厳しい戦いになるだろう」
「僕らも改善してきているけど、レッドブルが過去に優れてきた部分は今もなお彼らが持っていて、僕らにはない。今日レッドブルを追っていて、明らかに彼らが別のレベルにいる部分があった。なぜなのか理解する必要がある」

今大会のマクラーレンの苦戦が一過性かどうかについて、ノリスはこう答えた。
「大きな問題があったとは思っていない。最終的な速さでは悪くなかった。FP1、FP2、FP3では速かったし、もし普通の予選なら違った結果になったと思う。難しいコンディション、雨、最初にコースインしたことなど、いろいろな要因が重なって悪い週末になった」
「仮に2番手からスタートしていたら、2位で終えられたと思う。レッドブルの速さには及ばなかったのは明らかだ」
「ローダウンフォースのサーキットではまだ苦しんでいる。自信を持てないんだ。速く走れることはあるけど、レッドブルのように毎回それを再現することができない」
「素晴らしいシーズンを送っているのは間違いない。でも十分ではない部分があり、それに取り組み続けなければならない」
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