ストロール F1モナコGPで再び妨害行為 3グリッド降格ペナルティ追加
ランス・ストロールは、F1モナコGPの予選セッション中にピエール・ガスリーの走行を妨害したとして、新たにグリッド降格ペナルティを受けた。

ストロールは、フリー走行中にシャルル・ルクレールと接触した件により、すでに1グリッド降格の処分を受けて予選に臨んでいたが、Q1セッション中、ヌーベルシケインのブレーキングゾーンでガスリーの走行を妨害した様子がテレビ映像に映し出された。

ガスリーは無線でストロールの行為を「ショッキングだ」と表現して怒りを示し、一方のストロールは「アルピーヌのマシンが近づいていたことに気づいていなかった」と語っていた。

スチュワードは映像やデータの確認、そして両ドライバーへの聴取を行った上で、Q1で2人とも敗退していたとはいえ、ストロールに対して3グリッド降格のペナルティを科す判断を下した。

これにより、元々の1グリッド降格と合わせて合計4グリッドの降格処分となったが、ハースのルーキードライバー、オリー・ベアマンが10グリッド降格のペナルティを受けて最後尾に下がるため、ストロールのスターティンググリッドは19番手のままとなる見込みだ。

スチュワードの報告書には、次のように記されている。

「18号車(ストロール)は、10号車(ガスリー)がターン10に高速で進入してくるという情報を受けていた。だが、無線通信の記録によると、18号車には、同一周回の序盤で追い抜いた44号車(ハミルトン)も接近しており、その車が追い越してくることについては通知されていなかった」

「18号車のドライバーは、通過させるべきマシンが1台だけだと誤って判断し、44号車(ハミルトン。高速ラップではなかった)が自身を追い越した後、再びレーシングラインに戻ったことで、高速ラップ中だった10号車(ガスリー)の進路を妨害することになった」

「聴取の場で18号車のドライバーは、太陽の位置の影響で自身を追い越したマシンのカラーが確認できなかったと説明し、スチュワードはその点については受け入れた。しかし、それにより、通過させるべき車が他にいないと誤って判断してしまった」

「こうした事情を踏まえ、通常通り3グリッド降格のペナルティを科すことにした」

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カテゴリー: F1 / ランス・ストロール / F1モナコGP / アストンマーティンF1チーム