元F1ドライバーのケビン・マグヌッセン NASCARカップシリーズ参戦決定

マグヌッセンはトラックハウス・レーシングの特別参戦プロジェクト「Project 91」の一員として91号車シボレーをドライブする。F1、インディカー、IMSA、ル・マン24時間レース、デイトナ24時間レースを経験してきたデンマーク人ドライバーにとって、NASCARはキャリアにおける新たな舞台となる。
世界のトップドライバーを招く「Project 91」
トラックハウス・レーシングの「Project 91」は、世界各国の著名ドライバーをNASCARへ招くことを目的として創設されたプログラムだ。
これまでには、シェーン・ヴァン・ギスバーゲンが2023年のシカゴ市街地戦でNASCARデビュー戦優勝という快挙を達成。さらにキミ・ライコネンやエリオ・カストロネベスも参戦してきた。
今回、そのバトンを受け取るのがマグヌッセンだ。
2014年から2024年までF1で185戦に出場し、デビュー戦で表彰台を獲得。さらに2022年ブラジルGPではハースF1チームに歴史的なポールポジションをもたらした実績を持つ。
「この機会を誇りに思う」
マグヌッセンは今回の挑戦について次のように語った。
「NASCARでレースをする機会を得られて、本当に興奮しているし光栄に思う」
「ジャスティン・マークスとトラックハウスがProject 91で実現したことはユニークだ。NASCARの世界以外から来たドライバーに、このレベルで競争する機会を提供している」
「このチャンスを得られたことを誇りに思う」
すでに準備はスタート
多くのゲスト参戦ドライバーとは異なり、マグヌッセンは事前準備にも本格的に取り組んでいる。
すでにノースカロライナ州のチーム本部を訪問し、シート合わせやピットストップ手順の確認など、NASCAR特有のオペレーションを学んでいるという。
「すでにノースカロライナでチームと時間を過ごした。みんなと会い、シートフィッティングを行い、ピットストップ手順やNASCAR週末に必要なあらゆる準備を進めてきた」
「素晴らしい人たちの集まりだ。信じられないほど献身的で、僕と同じくらい今回のデビューを楽しみにしている」
「サンディエゴに行って、すべてを初めて体験するのが待ちきれない」

F1ドライバーではなく“オールラウンダー”へ
マグヌッセンはF1を離れて以降、その活動領域を大きく広げている。
現在はBMW M Team WRTから世界耐久選手権(WEC)にフル参戦しており、直近のスパ6時間レースでは2位表彰台も獲得した。
しかしNASCARはさらに異なる世界だ。
車重は重く、接触を伴うバトルはより激しい。レース展開や戦略もヨーロッパのシングルシーター出身ドライバーには馴染みの薄いものとなる。
だからこそ今回の挑戦には大きな注目が集まる。
サンディエゴが示すマグヌッセンの新たな可能性
今回の舞台となるサンディエゴ市街地戦は初開催イベントであり、マグヌッセンだけでなく多くのドライバーにとって未知のサーキットとなる。
F1、スポーツカー、耐久レースと数々のカテゴリーを渡り歩いてきたマグヌッセンだが、NASCARカップシリーズへの挑戦はキャリアでも屈指の未知数と言える。
Project 91が再び成功物語を生み出すのか。それともNASCARの洗礼を受けることになるのか。
6月21日のサンディエゴ市街地戦は、ケビン・マグヌッセンのモータースポーツ人生に新たな1ページを刻むことになりそうだ。
カテゴリー: F1 / ケビン・マグヌッセン / NASCAR
