日本グランプリ 鈴鹿サーキット 2017年のF1世界選手権 フォーミュラ1
2017年のF1世界選手権 第16戦 日本グランプリが、10月6日(金)~8日(日)に鈴鹿サーキットで行われる。

鈴鹿サーキットは、1962年にホンダによって設立された。当時は先進的だった8の字型のレイアウトは、ドイツ人のジョン・フーゲンホルツ氏による発案で、それ以来少しずつ改修を重ねて現在に至る。

最も大きなものは、80年代前半に行われ、最終コーナー手前にシケインが設置され、デグナーは2つのコーナーに分割された。鈴鹿で日本GPが行われるのは、今年で29回目となる。

鈴鹿は世界で最も愛されているサーキットの一つであり、流れるようなレイアウトと高速コーナーが、マシンとドライバーを厳しく試す。セクター1を形成する7つのコーナーは、すべてがつながりを持ち、最も低い地点でも時速210㎞で駆け抜ける。わずかなミスがタイムロスにつながる。

これまで、鈴鹿でドライバーズタイトルが決定したのは11回。これには、マクラーレン・ホンダでアイルトン・セナが獲得した3回のタイトルも含まれる。2004年と2011年には、土曜日の大雨によって予選・決勝が日曜日の同日開催になったこともあった。

ホンダは1964年にF1デビューを果たしたが、そのテストコースとして、デビュー2年前に鈴鹿が建設された。その後、1965年にF1初勝利を果たしたホンダは、通算75勝を挙げている。

マクラーレンは、これまで日本グランプリでコンストラクターとして最多の9勝。直近の勝利は2011年で、2番グリッドからスタートしたジェンソン・バトンが、粘り強い走りで2度目のピットストップの際にセバスチャン・ベッテルの前に出た。その後2番手に浮上してきたフェルナンド・アロンソを1.1秒差で抑えきり、見事に優勝を果たした。

日本のF1ファンは情熱的で、ピット向かいのグランドスタンドに夜遅くまでいる姿が見られるほか、ドライバーのフォトセッションはシーズンで一番の盛り上がりをみせる。日本での国際的なイベントはF1にとどまらず、2019年にはラグビーW杯、2020年には夏季オリンピックが開催される。

F1日本グランプリ フリー走行1回目は、10月6日(金)の10時から行われる。

【動画】 F1日本グランプリ 鈴鹿サーキット解説


鈴鹿サーキット

全長5.807㎞ ※カレンダー中5番目の長さ
2016ポールポジションニコ・ロズベルグ 1分30秒647
2016ファステストラップセバスチャン・ベッテル 1分35秒118(36周目)
ラップレコード1分31秒540 (キミ・ライコネン、2005年)
エンジニアリング鈴鹿は17のコーナーのうち、時速100㎞以下で通過するものは1つのみ。したがって、高速走行時のバランスが重要となる。タイムを上げるにはリアエンドの安定性と応答性の良いフロントエンドが必要
ドライビング高速コーナーでの切り返しがスムーズにいくかがカギ。S字を中心とするセクター1では、7つのコーナーすべてを高速で抜け、それぞれが連動しているので、一つのコーナーでミスをするとそれが他にも影響する。また、デグナーの1つ目はレーシングラインにバンプがあるのでブレーキングが難しい
マシンセットアップダウンフォースを中程度にして、硬めのサスペンションを合わせる。先週末のセパン同様、鈴鹿もスムーズな路面なので、硬めのセッティングとフロントエンドを低く抑えることが可能。これにより、高速走行時のグリップを生み出す
グリップレベル高い。アスファルトはグリップが高く、速度の高さが多くのダウンフォースを生み出す
タイヤスーパーソフト(赤)、ソフト(黄)、ミディアム(白) ※この組み合わせは今季8回目
ターン1までの距離350m(カレンダー中最長はバルセロナの730m)
最長ストレート900m ※ターン16へ向かう直線
トップスピード時速320㎞(ターン16への進入時)
スロットル全開率65%。最長のスロットル全開時間は16秒
ブレーキ負荷低い。一周のうち10%しかブレーキを使う時間がない
燃費1周あたり1.8㎏を消費。カレンダー中の平均程度
ERSの影響中程度。大きなブレーキングポイントはターン16の1箇所のみなので、ここで回生をまかなう必要がある
ギアチェンジ42回/1ラップ、2,226回/レース

F1 日本グランプリ

周回数53ラップ
スタート時間現地時間14時(日本時間14時)
グリッドポールポジションはアウト側のレーシングライン上。反対側よりもグリップは高いが、スタート地点は下り坂になっているので、ブレーキの放し方によって勝負を左右することがある
DRSゾーンは1つ。ターン1へ向かうストレートのみ
戦略ここ数年、ドライコンディションで優勝したドライバーの戦略は、15周目と35周目あたりでの2ストップ。しかし、今年ピレリは一段階ソフト側のコンパウンドを持ち込むので、ピット回数が増える可能性がある
ピットレーン413m。1回のストップでのタイムロスは約20秒
セーフティカー出動率は60%。コース幅が狭く、バリアが近い上、アクシデントは高速走行中に起きることが多いので、デブリが多くなる
注目ポイント大雨が降ると、コース上に川ができてしまうことがあり、アクアプレーニングを引き起こす可能性があるので、注意が必要
見どころ世界一過酷なサーキットの一つで、世界最高のマシンとドライバーがどんな走りを見せるか。鈴鹿では、本当に優れたマシンと能力のあるドライバーしかパフォーマンスを発揮できない
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カテゴリー: F1 / F1日本GP