アイザック・ハジャー 走行妨害でF1カナダGP決勝3グリッド降格ペナルティ
アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)に対し、2025年F1カナダGPの予選中にカルロス・サインツ(フェラーリ)の走行を妨害したとして3グリッド降格のペナルティが科された。

問題のシーンは予選中のターン6で発生。6号車のハジャーはインラップ中で、プッシュラップに入っていた55号車サインツに追いつかれた。ハジャーはラインを外れて進路を譲ろうとしたものの、その動きは遅く、明確に進路妨害と判断された。

スチュワードによれば、ハジャー自身も「妨害があったこと」を認めており、チームから当初「55号車がプッシュラップ中」と無線で伝えられていたが、直後に「55号車はラップを諦めた」と誤った情報を受けたと説明。ミラーでサインツの接近を視認していたにもかかわらず、誤情報を信じてしまったことが今回の妨害につながったと述べたという。

この件に関してスチュワードは、「今回のケースではドライバーまたはチームの過失の有無にかかわらず、予選中の進路妨害に対する標準的なペナルティとして、3グリッド降格が適用される」と裁定の根拠を明示している。

アイザック・ハジャーは、予選を9番手で終えていたが、12番グリッドまで降格する。

アイザック・ハジャー カナダGP F1 ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

スチュワードの裁定は以下。

「競技委員会は、6号車(アイザック・ハジャー)、55号車(カルロス・サインツ)のドライバー、およびチーム代表からの聴取を行い、ポジショニング/マーシャリングシステムのデータ、映像、タイミング、チームラジオおよび車載カメラ映像を確認した」

「6号車はインラップ中であり、ターン6の進入でプッシュラップ中の55号車に追いつかれた。6号車はレーシングラインを外して55号車にスペースを与えようとしたが、その動きは遅すぎた。6号車のドライバーは、55号車の走行を妨害したことを認めた。彼は、当初チームから『55号車がプッシュラップで接近中』と伝えられていたが、その後『55号車はラップを諦めた』と言われたと説明した。彼はミラーで55号車を視認していたものの、チームの情報を信用し、誤情報だと気づいた時点で道を譲るよう最善を尽くしたという」

「本件に対する標準的なペナルティは、ペナルティガイドラインに従い、ドライバーまたはチームに責任があるかどうかにかかわらず、予選中の違反としてグリッド3番降格が科される」

「競技者は、FIA国際スポーティングコード第15条およびFIA司法・懲戒規則第4章に基づき、適用される期限内であれば、競技委員会の一部の裁定に対して異議申し立てを行う権利がある」

「競技委員会の決定はFIAとは独立して行われ、該当する規則、ガイドラインおよび提示された証拠に基づいて下されている」



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カテゴリー: F1 / アイザック・ハジャー / F1カナダGP / ビザ・キャッシュアップRB