【インディカー】 ホンダ:第10戦 ウィスコンシン 決勝レポート
インディカー・シリーズ第10戦がアメリカ北部のウィスコンシン州にある美しいサーキット、ロード・アメリカで開催され、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が巧みなレース運びで勝利を手にした。
全長4.014マイルと長いコースを使ってのレースは、快晴ながら気温は20度以下と、6月にしては涼しいコンディションで争われ、スコット・ディクソンはレース半ばにトップに立つと、そのあとはレースをコントロール下に置いてゴールまで走り切った。
スコット・ディクソンは不運なアクシデントに巻き込まれたインディ500以外では、開幕からの7レースで6度のトップ5フィニッシュを果たし、デトロイトでのレース1終了時点で、未勝利ながらポイントリーダーの座に躍り出た。そして今日、待ちに待った2017年シーズン最初の勝利をロード・アメリカで獲得し、昨年度チャンピオンのシモン・パジェノー(Team Penske)に対するポイントリードを13点から34点に広げた。
予選5番手だったスコット・ディクソンは、スタートで3番手まで順位を上げ、そのあとに1つポジションを落とすものの、燃費をセーブして1回目のピットストップをライバル勢より1周遅らせ、再び3番手に浮上した。
1回目のピットストップでタイヤをソフトからハードにスイッチ。ここで2番手を行くエリオ・カストロネベス(Team Penske)との差を縮め、2回目のピットストップでついにパスした。
スコット・ディクソンがトップに立ったのは、31周目のリスタート時だった。ジョセフ・ニューガーデン(Team Penske)をターン1で豪快にパスすると、そこからはレースを完全に支配した。ゴールを目前に控えてチームメートのトニー・カナーンのアクシデントがあり、大きなリードは消滅したが、残り7周でリスタートが切られると、ディクソンは危なげなくトップを守り、プレッシャーをかけてきたニューガーデンとの差をコントロールして、歴代単独4位となる通算41勝目のチェッカーフラッグを受けまた。あと1勝で、歴代3位につけるマイケル・アンドレッティに並ぶ。
このほかのHondaチームは、チャーリー・キンボール(Chip Ganassi Racing)が6位、ルーキーのエド・ジョーンズ(Dale Coyne Racing)が7位、グレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)が8位、マックス・チルトン(Chip Ganassi Racing)が9位、そして、ミハイル・アレシン(Schmidt Peterson Motorsports)が10位と、6台のHonda勢がトップ10内でゴールした。
この5月に行われた第101回インディアナポリス500で優勝した佐藤琢磨(Andretti Autosport)は、高速ロードコースのロード・アメリカでも活躍が期待されていた。しかし、予選までにマシンを思い通りに仕上げることができなかった上、首に突然痛みが出たことも響き、グリッドは最後尾に近い20番手だった。首への負担を考慮してウォームアップを走行せずに決勝に出場した佐藤琢磨は、大きなコーナリングGフォースとハードブレーキングで体力的にも過酷なレースを走りきり、19位で11ポイントを加算。チャンピオンシップでの順位後退は1つに留め、トータル323点、トップのディクソンと56点差で4番手となっている。
関連:【インディカー】 第10戦 結果:ディクソンが今季初優勝、佐藤琢磨は19位
カテゴリー: F1 / インディカー / ホンダF1
全長4.014マイルと長いコースを使ってのレースは、快晴ながら気温は20度以下と、6月にしては涼しいコンディションで争われ、スコット・ディクソンはレース半ばにトップに立つと、そのあとはレースをコントロール下に置いてゴールまで走り切った。
スコット・ディクソンは不運なアクシデントに巻き込まれたインディ500以外では、開幕からの7レースで6度のトップ5フィニッシュを果たし、デトロイトでのレース1終了時点で、未勝利ながらポイントリーダーの座に躍り出た。そして今日、待ちに待った2017年シーズン最初の勝利をロード・アメリカで獲得し、昨年度チャンピオンのシモン・パジェノー(Team Penske)に対するポイントリードを13点から34点に広げた。
予選5番手だったスコット・ディクソンは、スタートで3番手まで順位を上げ、そのあとに1つポジションを落とすものの、燃費をセーブして1回目のピットストップをライバル勢より1周遅らせ、再び3番手に浮上した。
1回目のピットストップでタイヤをソフトからハードにスイッチ。ここで2番手を行くエリオ・カストロネベス(Team Penske)との差を縮め、2回目のピットストップでついにパスした。
スコット・ディクソンがトップに立ったのは、31周目のリスタート時だった。ジョセフ・ニューガーデン(Team Penske)をターン1で豪快にパスすると、そこからはレースを完全に支配した。ゴールを目前に控えてチームメートのトニー・カナーンのアクシデントがあり、大きなリードは消滅したが、残り7周でリスタートが切られると、ディクソンは危なげなくトップを守り、プレッシャーをかけてきたニューガーデンとの差をコントロールして、歴代単独4位となる通算41勝目のチェッカーフラッグを受けまた。あと1勝で、歴代3位につけるマイケル・アンドレッティに並ぶ。
このほかのHondaチームは、チャーリー・キンボール(Chip Ganassi Racing)が6位、ルーキーのエド・ジョーンズ(Dale Coyne Racing)が7位、グレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)が8位、マックス・チルトン(Chip Ganassi Racing)が9位、そして、ミハイル・アレシン(Schmidt Peterson Motorsports)が10位と、6台のHonda勢がトップ10内でゴールした。
この5月に行われた第101回インディアナポリス500で優勝した佐藤琢磨(Andretti Autosport)は、高速ロードコースのロード・アメリカでも活躍が期待されていた。しかし、予選までにマシンを思い通りに仕上げることができなかった上、首に突然痛みが出たことも響き、グリッドは最後尾に近い20番手だった。首への負担を考慮してウォームアップを走行せずに決勝に出場した佐藤琢磨は、大きなコーナリングGフォースとハードブレーキングで体力的にも過酷なレースを走りきり、19位で11ポイントを加算。チャンピオンシップでの順位後退は1つに留め、トータル323点、トップのディクソンと56点差で4番手となっている。
スコット・ディクソン (優勝)
「私たちのマシンは、週末を通してとても速かったです。Team Penske勢も、今週末になにかを掴んだのか、非常に高い競争力を発揮していました。彼らとのバトルになることは明らかでした。ところが、私たちは燃料ポンプのトラブルでウォームアップを走れませんでした。チームがマシンを直してくれましたが、レースに向けては不安な要素となりました。レースでトラブルの再発はなく、チームの作戦もすばらしかったことで、勝利を飾ることができました。チームにとっても、本当にうれしい優勝です。今シーズンは序盤戦からいくつかのレースを取りこぼしました。今日の勝利はとてもうれしく、そしてチャンピオンシップに向けて多くのポイント獲得にもなりました」佐藤琢磨 (19位)
「苦しい週末になりました。そして、レースも苦しいものでした。土曜日の午前中のプラクティスで首を痛めました。グリッド後方からのスタートとなり、追い上げようとしたのですが、レース半ばでアクシデントに巻き込まれました。このときにエンジンがストールし、再スタートができるかどうかが心配でしたが、セーフティクルーがエンジンを再始動させてくれ、ピットに戻ってシートベルトを締め直し、レースを続行することができました。完走はできましたが、本当はもっといい週末を送りたいと考えていました。次のレース、アイオワに向けての準備は整っています」関連:【インディカー】 第10戦 結果:ディクソンが今季初優勝、佐藤琢磨は19位
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