カルロス・サインツJr. F1ベルギーGP決勝「すべてが裏目に出た週末」

スプリントでは好調だったものの、予選では誤ったセットアップ選択により15番手に沈み、決勝はピットレーンスタートを選択。マシンに抱えていた異常を修正し、高ダウンフォース仕様のリアウイングでウェットに備えたが、レースは予想に反してドライとなり、全体として巻き返しの余地は限られた。
サインツは、自らが進めたセットアップ方向の判断にも責任を感じていると認めたうえで、「一貫性がない状況に何か大きな変化が必要かもしれない」とも言及。ハンガリーGPに向けては、流れを取り戻すための対策を引き続き模索していく姿勢を示した。
Q:カルロス、今日は本当に厳しいレースでしたね。何もかもうまくいかないように見えましたが、実際どうだったのでしょう?
カルロス・サインツ: うん、正直言って予選が悪かった時点で、この週末はほぼ終わってたね。
予選後にいろいろ分析してみて、セットアップの方向性を間違えてたってわかったんだ。スプリントであれだけ速かったから、余計に後悔してる。あの方向に行こうって僕自身もチームに強く提案してたから、その判断には責任を感じてるよ。結局その判断で予選が悪くなってしまった。
それに加えて、マシンに異常も見つかっていて、どうせ15番手スタートならピットレーンからスタートして異常を修正したほうがいいと判断した。そこに高ダウンフォースのリアウイングもつけて、ウェットになると見込んでたけど、結局乾いた路面でそれが裏目に出た。追い上げはできなかった。

Q:今季はこうした「リズムに乗れない週末」が繰り返されていますね。何か打開策はあると思いますか? それとも時間が必要な段階でしょうか?
カルロス・サインツ: 正直、わからない。時間が解決するのかもしれないし、もっと大きく何かを変えてみないといけないのかもしれない。
今回もスプリントやQ1のラップはすごく良かったのに、そのあと全然改善できなくて、そこから崩れていくっていうのが繰り返されてる。でも毎回違う原因だから、パターン化できないんだよね。だからこそ、今後も考え続けていく必要があるし、しっかり向き合ってハンガリーに臨みたいと思ってるよ。
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