コルトン・ハータのF1スーパーライセンス問題でインディカーの評価に脚光
F1転向が期待されているコルトン・ハータにF1スーパーライセンスの資格がないという事実により、FIA(国際自動車連盟)のインディカーの評価にスポットライトが当てられている。

アンドレッティ・オートスポーツが、アルファロメオF1チームを運営するザウバーを買収すると推測が高まっており、同チームでインディカーを戦う21歳のコルトン・ハータは、近い将来F1に転向するのではないかと噂されている。

しかし、インディカーへの3年間のフル参戦で6勝、7回のポールポジションを獲得しているにも関わらず、コルトン・ハータは、F1スーパーライセンス取得に必要な40ポイントのスーパーライセンスポイントに8ポイント足りない。

パトリシオ・オワードは、これはFIAが他のシリーズと比較してインディカーに与えるポイントが少なすぎるためだと考えている。

インディカーが、FIAのスーパーライセンスポイントシステムによって過小評価されていると思うかと質問されたパトリシオ・オワードは「それは確かだ。完全に同意する」と RaceFans に語った。

「コルトンは、世界最高の選手と競争できるほど十分に優れていると思う。そして、インディカーには世界最高の選手に挑戦できるドライバーがたくさんいると思う」

インディカーと比較して、F2、さらにはF3でさえ多くのスーパーライセンスポイントが与えられている。F2は201ポイント、F3は128ポイントの合計なのに対し、インディカーは124ポイント。F2は2位と3位のフィニッシャーに40ポイントを提供するのに対し、インディカーは40-30-20のスケールとなる。

パトリシオ・オワードは、インディカーはモータースポーツで勝つことが最も難しいチャンピオンシップの1つであり、ドライバーの多くはF1で競うことができると信じている。

12月にヤス・マリーナ・サーキットで行われるポストシーズンテストでマクラーレンのF1マシンをテストするパトリシオ・オワードは「F1は、テクノロジーやすべての面で最高の階層と見なされていることは理解している」とコメント。

「でも、才能に基づけば、インディカーはそう遠くはない。おそらくF1と同じ量の才能だ」

「非常に有能な人でいっぱいし、非常に競争力が高い、特に今はとても競争力が高くなっている。実際、過小評価されていると僕は思う」

「間違いなく世界で勝つのが難しいチャンピオンシップがあるとしたら、競争が激しく、それに近いシリーズがないという理由だけでも、おそらくインディカーを選ぶだおる。F1には非常に多くの才能のあるドライバーがいるけど、すべての同等のマシンを持っているわけではないし、2つの異なるチームに属する3~4台しか、実際にチャンピオンシップを競うことはできない」

「だから、僕はインディカーが非常に過小評価されていると思っている。もし僕がルールを作るとしたら、チャンピオンシップのトップ3は少なくとも40ポイントに値すると思う。戦うのが非常に難しいチャンピオンシップだからね」

2度のインディカーチャンピオンであるジョセフ・ニューガーデンは以前、F1がアメリカでの競争の基準を「見下している」と述べているが、パトリシオ・オワードも同意見だと語る。

「人々がインディカーをいかに見下しているのかを見るのは少し残念だ。すべてがいつも『F1、F1』だ」とパトリシオ・オワードは語る。

「なぜすべて1つだけのチャンピオンシップでなければならない?」

「世界には非常に興味深く、素晴らしいシリーズがたくさんあるし、インディカーもその1つだと感じている。それが何であるか、どれだけの時間と労力、そして、全体的にそこで競争し、そこで競争することがどれほど難しいかについて、そ非常に過小評価されているように感じている。本当にタフだからね」

パトリシオ・オワードは、F1のスーパーライセンスポイントシステムにより、コルトン・ヘルタがF1でレースをする機会を手に入れられないとすれば、それは残念なことだと語る。

「コルトンはF1でも十分に競争力を発揮できると思うので、それがF1に入るチャンスを制限しないことを本当に望んでいる」とパトリシオ・オワードは語る。

「彼がすぐにF1で全員を倒すことにはならないと思うけどね。第1に、彼がチャンピオンシップに勝てるマシンに乗ることはないと思うし、第2にタイヤやさまざまトラック、異なるドライビングスタイルを理解するのに時間がかかる。すべてに時間がかかる」

「でも、彼の実力は強くなることができる以上のものであり、機会があれば彼はチャンスを得るべきだと僕は信じている。ライセンスがリミテーションになるべきではない。悲しいことに、スーパーライセンスを持っていても、スーパーライセンスを持っていない多くの人のレベルに達していない人がたくさんいる。システムが少し奇妙だと感じている」

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カテゴリー: F1 / インディカー / コルトン・ハータ