FIA、2026年からインディカーのF1スーパーライセンス取得ポイントを引き上げ

今回の改定により、インディカーの上位フィニッシャーに与えられるポイント数は増加するが、依然としてF2の配点(上位10名で計201ポイント)よりは低い水準にとどまる。2026年のインディカー上位10名への合計ポイントは158ポイントとなる見込みだ。
昨季インディカーのランキング2位だったコルトン・ハータは、十分なスーパーライセンスポイントを獲得するために来季F2へ転向。40ポイント取得がF1出走の条件となる中、既存の配点がインディカー勢のF1挑戦を難しくしているとの批判が強まっていた。
また、2026年からはミック・シューマッハがエリクソン、ロッシら元F1ドライバーとともにインディカーへ参戦。FIAが2015年に導入したスーパーライセンス制度は「17歳のマックス・フェルスタッペンを当時のトロロッソに起用したレッドブルの決断」への批判を受けて開始された経緯があり、今回の調整はシリーズ間の公平性を問う声の高まりに応じたものと言える。
2026年インディカーの新スーパーライセンスポイント配分
| 順位 | Formula 2 | Formula 3 | インディカー (2025) | インディカー (2026) |
|---|---|---|---|---|
| 1st | 40 | 30 | 40 | 40 |
| 2nd | 40 | 25 | 30 | 30 |
| 3rd | 40 | 20 | 20 | 25 |
| 4th | 30 | 15 | 10 | 20 |
| 5th | 20 | 12 | 8 | 15 |
| 6th | 10 | 9 | 6 | 10 |
| 7th | 8 | 7 | 4 | 8 |
| 8th | 6 | 5 | 3 | 6 |
| 9th | 4 | 3 | 2 | 3 |
| 10th | 3 | 2 | 1 | 1 |
インディカーは世界的なトップカテゴリーでありながら、F1直下の育成カテゴリであるF2やF3よりも配点が少ないことが長年議論の的となってきた。今回の見直しはその格差を一定程度是正するものだが、F2が最重要育成シリーズとして位置づけられている現状は変わらない。
今後、インディカー上位勢のF1挑戦がどこまで現実的になるのか、ポイント体系の影響が注目される。
カテゴリー: F1 / インディカー / FIA(国際自動車連盟)
