太田格之進 インディカー初走行「将来このシリーズで戦えたら素晴らしい」

太田格之進は今季、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦するAcuraメイヤー・シャンク・レーシングの#93号車の重要な一員であり、これがアメリカでの初シーズンとなっている。
ニック・イェロリー、レンガー・ファン・デル・ザンデ、アレックス・パロウとともにトップカテゴリーであるGTPクラスに参戦し、これまでの最高位は5位。直近の「TireRack.com Battle on the Bricks」では、アキュラARX-06をドライブした5人のドライバーの中で最速タイムを記録した。
IMSAでの活動と並行して、太田格之進はホンダ・パワーを搭載するドコモ・チーム・ダンデライオン・レーシングから全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦している。スーパーフォーミュラは、現MSR所属のフェリックス・ローゼンクヴィストや現NTTインディカー・シリーズ4連覇王者アレックス・パロウを含む、複数のドライバーがインディカーへのステップアップを果たしてきたカテゴリーでもある。太田格之進は現在、選手権3位につけており、首位との差はわずか8ポイント。残り4戦を残す中、今季すでにシリーズ最多となる3勝を挙げている。
太田格之進は、スポーツカーとインディカーをまたぐ最新のMSRドライバーとなった。MSRは過去に、ジャスティン・ウィルソン、キャサリン・レッグ、エリオ・カストロネベスといったオープンホイール出身ドライバーをIMSAのチームに起用してきた。また逆に、トム・ブロンクビストのようにIMSAドライバーにインディカーのチャンスを与えた例もある(2023年、2024年)。
今回のミッドオハイオでのテストでは、太田格之進はホンダ・パワーを積むMSRのDW12で104周を走破した。次戦は10月11日〜12日に富士スピードウェイで開催されるスーパーフォーミュラに参戦し、選手権争いを続ける。
太田格之進:「初めてのインディカーテストは、クルマを学ぶだけでなく、コース、タイヤ、そしてセットアップを理解することでもあり、本当に価値のある経験になりました。この素晴らしい機会を与えてくださったマイクとメイヤー・シャンク・レーシングに心から感謝しています。挑戦的な一日でしたが、多くの面でとても満足していますし、次にステアリングを握るときにはさらに良くできると自信を持っています。将来このシリーズで戦えたら素晴らしいですし、それが現実になることを心から願っています」
デイビッド・ソルターズ(ホンダ・レーシング・コーポレーションUSAプレジデント):「カクが#93号車でアキュラMSRチームとともに今季見せてきたパフォーマンス、そしてトップレベルのプロトタイプレースカーでスムーズにチームに溶け込み戦ってきたことに非常に感銘を受けている。マイク・シャンクとジム・メイヤーとともにインディカーをテストする機会を得られたことを嬉しく思う。カクはとても規律があり、素晴らしいレースクラフトを持ち、そしてもちろん信じられないほど速い。我々は彼がホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクトの一員だった頃からそれを知っており、それは何度も何度も(そして何度も)証明されてきた。今年のスーパーフォーミュラ、そしてARX-06での彼の走りは非常に印象的で、これからの活躍が楽しみだ」
マイク・シャンク(メイヤー・シャンク・レーシング共同オーナー):「カクにミッドオハイオで我々のインディカーを走らせる機会を与えられたことは素晴らしかった。カクは私が期待していた通りの走りをしてくれた。とてもよく成長し、オンでもオフでも成熟した姿を見せてくれた。多くの情報が一度に与えられる大きな一日だったが、彼はそれを非常によくこなしてくれた」
カテゴリー: F1 / インディカー