インディカー、エアロスクリーンの初走行テストを完了
インディカーは10月2日(水)、インディアナポリスでレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズと共同で2020年から導入されるエアロスクリーンの初走行テストを実施した。

テストはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)とウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が担当。1周2.5マシンのオーバルコースでディクソンが128周、パワーが128周がほぼトラブルフリーを走り込んだ。

両方のドライバーともに視界やマシンの取り扱いについて問題を報告しておらず、1回目のテストを成功裏に終えた。

インディカー代表のジェイ・フライは「我々はかなり高い期待を抱いていたが、おそらくすでにそれを上回っている」とコメント。

「我々が考えていたのすべてのを完了し、さらにいくつかのことを行っうことができたと思う。明らかに我々は多くのことを学んだ」

「最も重要なことは基礎的な部分が正しいことだ。非常にターンキー方式なイベントだったが、我々はそれを本当に誇りに思っている」

エアロスクリーンは、コックピットエリアに衝突するデブリやその他の浮遊物によるドライバーの負傷のリスクを軽減するために、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズによって開発された。コックピットを含むドライバーの安全性の革新は、チタンフレームワークによって固定された弾道エアロスクリーンで構成されている。

レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズの設計は、スクリーン内側の反射防止コーティングが施されたポリカーボネート積層スクリーン、一体型加熱要素とティアオフを備えた防曇装置で構成されている。これらはすべて、統合されたサードパーティ企業によって製造される。ドライバーにとってのもう1つの特徴は、ダラーラが計算流体力学を使用して設計したコックピット冷却ダクトろなる

チタン製フレームワークは、コックピット周辺の3つの領域に取り付けられる。シャーシの中心線、2つの背面マウント、および耐荷重機能を強化するロールフープに統合される。耐荷重は150キロニュートン(kN)と予想され、これは現在F1で使用されているヘイロー荷重に相当する。1キロニュートンは約225ポンドに相当する。

スコット・ディクソンは7月2日にインディアナ州スピードウェイのダラーラリサーチセンターのシミュレーターでエアロスクリーンのプロトタイプをテストした。ダラーラはインディカーの公式サプライヤーであり、エアロスクリーンプロジェクトのパートナーだ。

ウィル・パワーは「これがいかに迅速にまとめられたかに感銘を受した」とコメント。「初走行で、実際に大きな問題を発生しなかった。取り組む必要があるのはほんの小さなことだ」

「これは非常に熱心なプロジェクトであり、多くの人々がこの点に到達するためにデューデリジェンスを行ったと思う」とスコット・ディクソンはからる。「今日はほとんどシームレスだった」

スコット・ディクソンは、風が偏向した状態でコックピットがどれほど静かであるかに驚いたと語った。彼は、チームラジオをこれまでになく聞くことができると語った。

「実際にヘルメットにかかる負荷がはるかに少ない」とスコット・ディクソンは語った。「視覚的にも問題はない。ティアオフとそれらが真ん中に縫い合わされている領域のいくつかはこれから改善されていくだろう」

スコット・ディクソンとウィル・パワーは、必要であれば、今週末にもエアロスクリーンでレースをすることができたと語った。

「本当に安全性への大きな一歩であり、両方の世界で最高だと思う。ヘイローがあり、スクリーンがある。他のオープンホイールのカテゴリーがそれに続いていくと思う。1日間運転してみたが、ついていないよに感じるだろう」

レッドブル・レーシングの商業開発責任者であるアンディ・ダメラムは、ドライバーからのフィードバックを高く評価した。

「私にとって、今日はドライバーのフィードバックとデバイスへの反応を見ることが重要だった。構造的な観点からはうまくいくとわかっていたからだとアンディ・ダメラムは語った。「まだいくつかのテスト、リグのテストがあるが、どれも本当にいい感じで進んでいる」

今後、エアロスクリーンは、10月7日にバーバー・モータースポーツパークでシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)とライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポーツ)、10月15日にはリッチモンドでスコット・ディクソンとジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)、11月5日はセブリングでジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)とセバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)がテストを実施する。

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カテゴリー: F1 / インディカー