マツダ IMSA
2017年5月6日、IMSAウェザーテックスポーツカー選手権第4戦レースがテキサス州オースティン近郊のサーキットオブジアメリカズ(COTA)で開催された。

この日は晴天に恵まれたが、マツダプロトタイプチームには暗雲がたちこめていた。チームはさまざまな機械的・電子的トラブルに苦しみ、2時間40分の決勝レースの結果は、クラス8位(マツダ70号車)、同10位(マツダ55号車)となった。

マツダUSAチームは、素晴らしいスタートを切った。ジョナサン・ボマリートが55号車で予選8位のポジションから5位に飛びだし、トム・ロングの70号車は10番グリッドから6位まで進出している。しかし、スタート後約20分が経過した時点で、55号車はミスファイヤによる出力低下を訴えてピットイン。この電気系トラブルの修復を試みたが、原因究明には至らなかった。

一方、ハードチャージしていた70号車のロングは、徐々にターボブーストトラブル傾向が強くなってきた。両スタートドライバーは、チームメイトにドライバー交代(55号車はトリスタン・ヌネスに、70号車はジョエル・ミラーに)。しかしソウルレッドに塗られた55号車は結局リタイアを強いられ、マシングレイの70号車はブレーキの問題を抱えながらフィニッシュラインを越えた。

トム・ロング (70号車ドライバー)
「今日は素晴らしいスタートを切りましたが、アウトに押し出されてしまいました。もっと前方に飛び出したかったのですが・・・。しかし、そのあと一生懸命プッシュして5位までポジションを上げることができました。クルー達は本当に懸命に頑張ってくれました。トラブルはありましたが、諦めずに修理に集中してくれたおかげでレースを走りきることができたのです」

ジョナサン・ボマリート (55号車ドライバー)
「良いスタートでした。リアタイヤをいたわりながらもキャディラックと同等のペースで走ることができました。しかし、その後、不思議な問題が発生し、レブリミットまでエンジン回転が上がらなくなってしまいました。電気系のトラブルだったようです。エンジン出力があがらず、なすすべなしでした」

ジョン・ドゥーナン (マツダUSAモータースポーツ担当ダイレクター)
「我々はロングビーチでの(3位)表彰台獲得の勢いのまま、オースティンにやってきました。しかし、残念ながら今回のレースはうまくいきませんでした。私たちはこの国でのマツダブランド確立のため、良い結果を残そうと努力しています。気を取り直し、テクニカルパートナーの皆さんと共に次戦に向かって手を尽くすつもりです」

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カテゴリー: F1 / IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権