デイトナ24時間レース
1月23日(木)、フロリダ州のデイトナインターナショナルスピードウェイにてIMSAヴェザーテックスポーツカー選手権開幕戦デイトナ24時間レースの公式予選が行われ、マツダUSAの公式チームであるマツダ・チームヨーストは、マツダRT24-P 77号車のオリビエ・ジャービス(英国)がポールポジションを獲得。2年連続の総合ポールシッターとなった。

伝統のデイトナ24時間レースに出場する車両は、マツダRT24-Pをはじめとするデイトナプロトタイプインターナショナル(DPi)が8台、FIA LMP2車両が5台、GT LMクラスが7台、GTデイトナクラスが18台の合計38台。1月21日にレーストラックに到着した各チームは、22日にピットやガレージを設営し、23日のプラクティスセッションおよび公式予選に臨んだ。

21日、22日のフロリダ州中北部は、寒波の影響で気温が10度以下という極寒だったが、走行が始まった23日は15度以上にあがり、一時は汗ばむほどとなりフロリダらしい気温となった。しかし、前日までの雨雲が居座ったため、時折曇の間から青空が見える時間もあったが、午前1回、午後1回のプラクティスセッションの途中には軽いシャワーが何度か路面を濡らすことがあった。

ウィンターブレイクの間に数回デイトナとセブリングで耐久テストをこなしていたマツダ・チームヨーストは、2台のマシンを完全オーバーホールして新年を迎えた。1月初旬に行われたデイトナ公式テストデー「ロアビアォアロレックス24」では、77号車のオリビエ・プラ(フランス)が非公式ながら前年ジャービスが更新したコースレコードをさらに上回るタイムでトップタイムを記録。55号車も好タイムを連発していた。この結果によりマシンの仕上がりに自信を得ていたチームは、プレーキなどの消耗品を新品に代えて開幕戦のプラクティスに臨み、ウェットとドライコンディションが混在する難しい路面状況にもかかわらず、2回目の走行セッションではオーバーオール2番手、3番手のタイムを記録している。

迎えた公式予選では、17時05分に各車がコースイン。テストデーでトップタイムをマークしていたマツダ・チームヨーストは、1番ピットを与えられていたので、マツダRT24-PはDPiクラス、LMP2クラスの最後尾からコースに入って行った。公式予選はひとりのドライバーが15分間走って順位をつける形式。77号車のジャービスは、開始から10分後にはピットに戻り、他の車両がファステストラップを記録するのを待っていた。しかし、チェッカーフラッグが振られた時点でジャービスが記録していた1分33分711を上回るチームはなく、この時点で77号車のポールポジションが確定した。また、ジョナサン・ボマリート(米国)がタイムアタックを担当した55号車も1分34秒169を出して予選3位の結果を残した。なお、予選2位は77号車から0.4秒差のアキュラDPiで、3位の55号車との差はわずかに0.04秒差だった。

ネルソン・コスグローブ (マツダUSAモータースポーツ担当ダイレクター)
「予選結果はマツダ・チームヨーストに関わる全員にとって、幸先良いスタートとなりました。予選は僅差の戦いになると予想していましたが、我々のドライバーたちはクリアトラフィックを上手に使い、ミシュランタイヤのパフォーマンスを最大限引き出すことに成功しました。ポールポジションと予選3位の結果は、まさにエクセレントです。しかし、私たちの目標はこれだけではありません。決勝レースをクリーンに戦ってリードを守り、トップポジションのままレースフィニッシュを迎えることです。それに集中して行くつもりです」

オリバー・ジャービス (マツダRT24-P 77号車ドライバー)
「今年のチームの雰囲気はこれまでとまるで違います。昨年のIMSAシリーズで3勝を果たしていることで大いに自信がつき、デイトナで初の総合優勝を挙げるという目標に向かってこれまでになく集中して仕事に当たっているからです。オフシーズンに走行テストを繰り返し、マシンは大きな進歩を見せています。ついに(パズルの)すべてのピースが揃ったので、あとは実行あるのみです。ポールポジションを連続で手に入れられたのはもちろん最高に嬉しいです。しかし、私たちは最も大きな賞を手にすることに賭けています」

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カテゴリー: F1 / IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権