ニコ・ヒュルケンベルグ スピン後に苦笑「コラピントが100m早くブレーキ」

ヒュルケンベルグは43周目、14番手を争ってターン8でコラピントのリヤに接触し、自身のザウバーのフロントウイング端板を破損した。だが、アルゼンチン人ドライバーに非はなかった。彼はイン側でアペックス時点では前に出ており、レース規定上、スペースを残す義務はなかったからだ。
ところがその翌周、ターン7の進入でヒュルケンベルグは相手のブレーキングポイントに驚かされ、スピン。ピットに戻った後、最終的に20位、最下位でレースを終えた。最終ラップではコラピントのチームメイト、ピエール・ガスリーにも抜かれている。
「かなり大きなスピンだった。何にもぶつからなくてラッキーだった」とベテランのドイツ人ドライバーは語った。
「フランコは100メートルも早くブレーキを踏んだんだ。理由はよく分からないけど、たぶん僕を驚かせたかったんだろう。まあ、成功したけどね」と苦笑いを交えて続けた。「でも問題は、近づくとリアのダウンフォースが完全に失われることなんだ。リアアクスルがすぐにロックして、もうどうすることもできなかった」

一方のコラピントはこの接触について特に気にしていない様子だった。
「分からないよ、ミラーで彼がスピンしてるのが見えただけ。僕からは何とも言えない、本人に聞いたほうがいい」と述べた。
コラピントは16位で完走。両方のアルピーヌが完走したレースでガスリーを上回るのはこれで4度目となったが、英仏チームはこれで5戦連続でノーポイントに終わっている。
「とても長い一日だった。本当に厳しかったし、クルマに速さがなかった。フラストレーションのたまる午後だった。僕たちはベストを尽くしたけど、他とは違う奇妙な戦略を試してみても、うまくいかなかった」とコラピントは語った。彼はソフト→ミディアムという唯一の戦略を採用しており、他の2人がミディアム→ソフト、ガスリーが2ストップを選んだのとは対照的だった。
「タイヤのデグラデーションが大きくて、どんどん崩れていくし、すべてがうまくかみ合わなかった。本当にタフだった。僕たちが望むような結果じゃない。前進するためにプッシュし続けるしかないけど、今はとても難しい状況だ」
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