ヒュルケンベルグ F1ルーキーのボルトレトから「多くの点で学ぶことがあった」

2010年にF1デビューを果たし、今回が12回目のフル参戦シーズンとなった38歳のヒュルケンベルグは、経験値という点では大きく上回っている。それでも彼は、若きブラジル人ドライバーが見せたパフォーマンスを「印象的だった」と率直に評価している。
シーズン全体の獲得ポイントでは、ヒュルケンベルグが51ポイント、ボルトレトが19ポイントと差はあるが、その約半分はイギリスGPでの自身初表彰台によるものだ。一方で予選に目を向けると、両者の差は非常に小さく、決勝用グリッドを決める予選では12対12の完全なタイとなっている。
さらに詳しく見ると、シーズン後半にヒュルケンベルグが1周のパフォーマンスを向上させ、ボルトレトがやや調子を落とすまでの間は、ドイツ人ドライバーが6勝11敗と後れを取っていた。最終的にはその差が埋まり、互角の成績に落ち着いた形だ。
F1では、初年度からチームメイト同士で多くを学び合うのが常とされているが、ヒュルケンベルグはこのシーズン、その関係が一方通行ではなかったことを強調する。
「もちろんだ。ルーキーだからといって、パフォーマンスを発揮できないとか、クルマの走らせ方を知らないということはない。我々は誰しも、どこかでルーキーだったし、F1では必ずスタート地点がある」
そう語ったうえで、ボルトレトの強みについても具体的に言及した。なお、このチームは来季からアウディとしてF1に参戦する予定だ。
「確かに、ガビはドライビング面が本当に印象的だった。ドライビングインプットやドライビングテクニックの部分でもね。ああいう点は、彼が本当に強いところだ」
「正直に言って、今年は彼から学んだ場面が本当にたくさんあった。お互いにデータを見ながら、いい意味で刺激し合っている。だから、そうだね。本当にその通りだ」
ベテランとルーキーという立場の違いを超え、互いに影響を与え合った一年だったことが、ヒュルケンベルグの言葉からははっきりと伝わってくる。
カテゴリー: F1 / ニコ・ヒュルケンベルグ / ザウバーF1チーム / ガブリエル・ボルトレト
