ニコ・ヒュルケンベルグ F1イタリアGPでスタート前にリタイア「本気か?」

ヒュルケンベルグは今季序盤からチームのリードドライバーを務めてきたが、ここ数戦ではチームメイトのガブリエル・ボルトレトから強いプレッシャーを受けている。
新人のボルトレトは直近3戦で予選・決勝ともに速さを見せており、今回のモンツァでも予選でQ3進出を果たしたのに対し、ヒュルケンベルグはQ2敗退に終わった。決勝ではP12からのスタートを予定していたが、フォーメーションラップ終盤でチームからリタイアの指示が出され、ピットレーンへ戻りレース前に戦線を離脱した。
詳細な原因はまだ公表されていないが、F1TVの解説者で元F1ドライバーのジョリオン・パーマーは油圧系のトラブルだったと指摘。センサーやソフトウェア関連の不具合ではなくメカニカルな故障であったため、さらなるダメージを避けるためにリタイアを選択したと見られている。
一方でチームメイトのボルトレトはP7からスタートし、序盤で1つポジションを上げた。その後、ジョージ・ラッセルとP5を争う場面もあったが、最終的にはルイス・ハミルトンに抜かれ、メンターであるフェルナンド・アロンソに追われながらP7でレースを終えた。
ヒュルケンベルグはシーズン前半戦を振り返り、スペインGP以降のアップグレードによるチームの進歩を称賛していた。スペインGPで投入されたフロア改良はチームの競争力を押し上げ、イギリスGPでは自身初のF1表彰台を獲得する快挙も果たした。
「夏休み前までのシーズン前半はとてもポジティブだったと思う。バルセロナ以降、我々は本当に状況を好転させることができた。冬のテストの頃と比べて、今どこにいるかを見れば大きな進歩を遂げているし、それ以来多くのことが起こった」とヒュルケンベルグは語っていた(F1経由)。
現在、ヒュルケンベルグはドライバーズランキング9位で37ポイントを獲得している。
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