ニコ・ヒュルケンベルグ サウバーF1チーム本拠地に初表彰台凱旋

シルバーストンでのレースは、ヒュルケンベルグにとって実に239戦目での初表彰台。さらにこれは、サウバーにとっても2012年のF1日本GP以来となる表彰台となった。地元の英雄ルイス・ハミルトンを抑えての3位という快挙に、現地ではパルクフェルメでの祝福とともに、ホスピタリティエリアやガレージでも歓喜のシャンパンが開かれた。
その祝福ムードはレース翌週も続いており、ヒュルケンベルグは月曜夜にスイス・ヒンウィルのチームファクトリーを訪れた。
「月曜の夜にヒンウィルへ行って、昨日の成功をファクトリーの皆と一緒に祝ったんだ」とヒュルケンベルグはSNSに投稿した動画で語った。
「また大きな感動があったよ。みんなの笑顔や感情を見て、みんながどれだけの努力を注いできたかを実感した。貢献してくれたすべての人に感謝したい」
「ファンのみんなにも本当にありがとう。これからもシーズンを通してプッシュし続けるよ。もちろん毎週こんな結果が出せるとは限らないけど、中団グループでのバトルは十分に戦える。後半戦が楽しみだよ」

サウバーは今季、週末によってはQ1突破すら難しい状況にあったが、オーストリアとイギリスで立て続けにポイントを獲得。今回の表彰台によりコンストラクターズランキングでは6位に浮上し、5位ウィリアムズとの差はわずか18ポイントとなっている。
シルバーストンのレース後記者会見で、初表彰台の感想を求められたヒュルケンベルグは「すごく嬉しいけど、正直まだ実感が湧かない」と語った。
「ランドがうまく表現していたけど、こういう変わりやすいコンディションの中でのレースって、ずっと壁の近くで走ってる感覚なんだ。限界を探りながらプッシュしてると、本当に常に緊張してる」
「レース終盤にはルイスとの間接的なバトルになったけど、なんとか抑えきれて良かった。すべてが噛み合ったし、本当にホッとしてる。昨日はグリッド最後方近くで絶望的だったのに、今日は表彰台って…現実とは思えないよ」
「まだ実感が追いついてないし、これを咀嚼するには数日かかりそうだね。幸いにも2週間あるから、しっかり祝うつもりだよ」
次戦は7月25日(金)開幕のF1ベルギーGP。サウバーとヒュルケンベルグの勢いは、名門スパ・フランコルシャンでも続くのか注目される。
カテゴリー: F1 / ニコ・ヒュルケンベルグ / ザウバーF1チーム