ホンダ、レッドブルとのF1パートナーシップは2025年で終了
ホンダとレッドブルのF1エンジンパートナーシップは2025年で終了することになった。

レッドブルは、2026年のF1エンジンパートナーとしてフォードと組むことを発表。これにより、現在凍結されている現行サイクルのF1エンジンの終わりとともに、ホンダとレッドブルのパートナーシップは終了することになる。

2025年にマクラーレンのワークスパートナーとしてF1復帰して大失敗したホンダは、2018年にレッドブルの姉妹チームであるトロロッソとパートナーシップを開始し、翌2019年からレッドブル・レーシングへのエンジン供給も開始。

2021年にはマックス・フェルスタッペンがホンダのF1エンジンでドライバーズチャンピオンを獲得。

ホンダは、2021年シーズンを以ってF1から撤退したが、2022年も日本でエンジンを製造し、レッドブルのエンジン部門であるレッドブル・パワートレインズに納品する形で技術支援を提供。レッドブル・レーシングは2022年の22戦で17勝を挙げてコンストラクターズタイトルを獲得。マックス・フェルスタッペンは15勝を挙げて2年連続でドライバーズタイトルを獲得した。

2023年、ホンダが製造したF1エンジンは「ホンダRBPT」の名前で登録され、タイトル防衛に挑む。

レッドブル・パワートレインの計画は成功
一方、ホンダのF1撤退というまさかの展開に直面したレッドブルは、独自にF1エンジンを製造するというクーデターが見事に成功することになる。

コスト削減を大義名分として現行F1エンジンの開発凍結を合意させ、独自に設立したレッドブル・パワートレインズへの移行期間としてホンダからの技術支援を獲得。2025年まで勝てるF1エンジンを手に入れた。

そして、2026年のF1エンジン開発には、現在のホンダのF1パワーユニットをベースにできるという担保がある。

ホンダは2026年にF1復帰しても供給するチームがない
ホンダは、2026年から2030年までのF1エンジンメーカーとしてマニュファクチャラー登録しているが、仮に2026年にメーカーとしてF1復帰したとしても、供給するF1チームがない状況となる。

2026年にF1エンジンメーカーとして登録しているのは、レッドブル・フォード、メルセデス、フェラーリ、アルピーヌ、アウディ、そして、ホンダとなる。

レッドブル・フォードは、レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリへの供給を明言。

現時点で、メルセデスは、ワークスチーム、マクラーレン、アストンマーティン、ウィリアムズに供給。フェラーリは、ワークスチームとハースF1チームに供給。現アルファロメオのザウバーは、2026年にアウディのワークスチームとしてアウディのF1エンジンを搭載する。

アルピーヌは、ワークスチームの供給に加え、11番目のチームとしてF1参戦を目指しているアンドレッティと事前契約を結んでいるとされ、そのエンジンにはキャデラックのバッチが付けられることが決定している。

ホンダは、12番目のチーム、もしくは、メルセデスのカスタマーのどれかを引き付けなければ居場所はない状況となる。

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / スクーデリア・アルファタウリ / フォード F1