ホンダF1 「4連勝のパフォーマンスにPUも貢献できている」と田辺豊治TD / F1シュタイアーマルクGP 決勝レース
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年F1シュタイアーマルクGPの決勝レースを振り返った。

オーストリアのレッドブル・リンクで行われたF1シュタイアーマルクGPの決勝は、レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンが圧倒的なペースを見せて優勝。チャンピオンシップでのリードを拡大した。ホンダF1パワーユニット勢は、3台がポイント獲得を果たしている。

30秒以上の大差を築いたマックス・フェルスタッペンは、2戦連続のポール・トゥ・ウインを達成。ホンダF1としては通算83勝目で、2戦連続のポール・トゥ・ウインは1991年の日本GP・オーストラリアGP以来、4連勝は同じく1991年のアイルトン・セナ選手(アメリカ・ブラジル・サンマリノ・モナコ)以来となる。

「今日のシュタイアーマルクGP決勝は、ポールポジションからスタートしたフェルスタッペン選手がパーフェクトなレース運びでポール・トゥ・ウイン、レッドブル・レーシング・ホンダは4連勝を飾ることができました」

「金曜日のFP1からマシンのパフォーマンスがよく、PP獲得そして優勝と、マックス選手、チームともに素晴らしい週末をマネージすることができました」

「チームメートのペレス選手は、レース序盤にオーバーテイクを見せ、5番手スタートから3番手までポジションを上げましたが、タイヤ交換でのタイムロスで後退を余儀なくされ、4位フィニッシュに終わりました。終盤、2ストップ作戦にスイッチして3位ボッタス選手を猛追したものの、残念ながら最後にわずかに及びませんでしたが、チームに貴重なポイントをもたらしてくれました」

「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田選手は、予選結果が8番手だったものの、3グリッド降格ペナルティーのため11番手からのスタートとなりました。したがって、周りの多くのマシンが新品のミディアムタイヤでスタートする中、角田選手は予選で使用した中古のソフトタイヤでスタート、激戦の中段グループのマシンとの接戦の中で粘り強くレースを続け、10位入賞でポイントを獲得しました。また一つ学び、これから先につなげてくれると思います」

「チームメートのガスリー選手はスタート直後の接触が原因で残念ながらリタイアとなりましたが、このサーキットでは速さを見せてくれていたので、来週のパフォーマンスに期待しています」

「この優勝で4連勝となりました。本当にうれしく思っています。我々のPUもパフォーマンスに貢献できていると感じます」

「また来週末にこのサーキットでのレースとなりますが、各チームは今週のデータを見直してパフォーマンスアップを図ってくるはずです。我々も十分に今週の結果を見直して、再び力強いレースができるように準備を進めます」



2021年 F1 シュタイアーマルクGP 決勝 結果
1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2.ルイス・ハミルトン(メルセデス)
3.バルテリ・ボッタス(メルセデス)
4.セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
5.ランド・ノリス(マクラーレン)
6.カルロス・サインツ(フェラーリ)
7.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
8.ランス・ストロール(アストンマーティン)
9.フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
10.角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
11.セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
12.キミ・ライコネン(アルファロメオ)
13.ダニエル・リカルド(マクラーレン)
14.アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
15.エステバン・オコン(アルピーヌ)
16.ミック・シューマッハ(ハース)
17.ニキータ・マゼピン(ハース)
18.ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
DNF.ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
DNF.ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)


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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1シュタイアーマルクGP