ホンダF1、モナコでの勝利に襟を正す「ここからのシーズンに全力で臨む」と田辺豊治TD / F1モナコGP 決勝
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が見事な勝利を挙げた2021年のF1世界選手権 第5戦 F1モナコGPの決勝を振り返った。

伝統のF1モナコGPで、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、終始リードを保って盤石の勝利を挙げた。モナコでのホンダF1エンジン/パワーユニットの優勝は、1992年のアイルトン・セナ選手以来となる。

この勝利で、ホンダとしてはF1通算80勝を達成。さらに、マッックス・フェルスタッペンがドライバーズチャンピオンシップで、レッドブル・レーシングがコンストラクターズランキングで首位に立った。ホンダF1エンジン/PUのチャンピオンシップ首位は、1991年以来30年ぶりとなる。

「2021シーズン第5戦となるモナコGPで、1992年のセナ選手以来となる勝利を挙げることができました」

「モナコのストリートコースで戦う特別なレースで、また過去にホンダF1として多くの歴史を残してきたモナコGPで優勝でき、大変喜ばしい気持ちでいっぱいです。レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手にとってのモナコでの初表彰台、そして初勝利をチーム一同で祝福したいと思います」

「ポールポジションのルクレール選手(フェラーリ)がトラブルで出走できないなどの要因もありましたが、今日はフェルスタッペン選手とレッドブル・レーシングのマシン、ストラテジー、そしてホンダのPUがきちんと機能しました。ペレス選手も力強い走りを見せ、車の速さとチームの見事なストラテジーを活かしてスタートグリッドの9番手から大きくポジションを上げる4位でフィニッシュし、チームにとって大きな意味を持つポイントを獲得となりました」

「また、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手は最初から最後までハミルトン選手を抑え込む走りで6位と、こちらもいいレースを見せてくれました。角田選手はスタートにハードタイヤを選択し60周以上もマネージするなど、この難しいサーキットを完走することで、多くのことを得てくれたと思います。レース中、前が開いたところでかなりいいラップタイムを刻むなど、速さも見せてくれましたが、全体としてはストリートサーキットでの予選ポジションが影響し、我慢のレースだったと思います」

「ホンダとしてはフェルスタッペン選手およびレッドブル・レーシングとともにチャンピオンシップをリードする形となりましたが、まだまだここから長いシーズンが続きます。この先の戦いに向けてチームとともにさらにパフォーマンスを向上するため、全力を尽くして臨みます」

2021年 F1モナコGP 決勝 結果
1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2.カルロス・サインツ(フェラーリ)
3.ランド・ノリス(マクラーレン)
4.セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
5.セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
6.ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
7.ルイス・ハミルトン(メルセデス)
8.ランス・ストロール(アストンマーティン)
9.エステバン・オコン(アルピーヌ)
10.アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
11.キミ・ライコネン(アルファロメオ)
12.ダニエル・リカルド(マクラーレン)
13.フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
14.ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
15.ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
16.角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
17.ニキータ・マゼピン(ハース)
18.ミック・シューマッハ(ハース)
DNF.バルテリ・ボッタス(メルセデス)
DNS.シャルル・ルクレール(フェラーリ)


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カテゴリー: F1 / ホンダF1