ホンダF1:2021年 第5戦 F1モナコGP 木曜フリー走行レポート
伝統のモナコGPが開幕。レッドブル・レーシング・ホンダはFP1でトップタイムをマークしたものの、予選に向けて取り組むべき課題も見えた一日となりました。
2年ぶりのF1開催となったモナコの市街地コースだが、FP1ではセルジオ・ペレスがトップタイムをマーク。このタイムは、ソフトタイヤで記録したもので、2番手のカルロス・サインツ(フェラーリ)を約0.1秒上回るものだった。そして、それに次ぐ3番手にミディアムタイヤのマックス・フェルスタッペンが続いた。
スクーデリア・アルファタウリ・ホンダも好調なスタートを切り、ピエール・ガスリーが4番手。モナコGP初走行となる角田裕毅も早い段階からペースを上げ、9番手でFP1を終えた。
午後のFP2は、午前と対照的にやや厳しいセッションとなった。角田は、プールサイドセクションの先でガードレールに接触し、11ラップの走行に留まった。その他のホンダF1パワーユニット勢3台はトップ8には入ったものの、フェルスタッペンがルイス・ハミルトン(メルセデス)と0.007秒差の4番手。トップ2はフェラーリ勢が占めた。
ソフトタイヤでのアタック時にトラフィックに遭遇したことも影響し、ガスリーが7番手、ペレスは8番手となった。
モナコでの伝統の通り、明日の金曜日はF1の走行セッションが行われない。そのため、土曜の予選に向けては、普段よりも1日多く作業時間を取ることができる。予選でのグリッドがレース結果を左右するコースだけに、この時間を活用して調整に取り組む。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日のモナコGP初日は、PUとしてはトラブルなく順調な一日となりました。2年ぶりのモナコGP、かつ今年の新しいPUでの走行初日となりましたので、今日は基本的な機能確認に合わせて、色々とPUの設定データの変更なども行い、各種データを集めました。まだ木曜ではありますが、P1ではトップ10に4台、P2でも3台が入り、悪くない結果だと思っています。ただ、ここまでのレースと同様に非常に僅差の戦いになると想定しています。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田選手は、P2途中でガードレールへ接触し、若干マシンにダメージを受けました。その修復のために、残念ながらセッションを途中で切り上げることとなり、初走行となるモナコで、貴重なプラクティスの時間を失う結果となりました。明日の金曜はモナコGP特有のスケジュールのために走行がありません。じっくりと今日の走りのデータを見直し、土曜日から挽回してほしいと思います。我々としても、モナコならではのこの時間を有効に使い、ここでは非常に重要となる土曜の予選と、その後のレースに向けて準備を進めていきます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「モナコのコースに戻ってくるのは、もちろんいい気分です。FP1はかなり順調で、午後はもっと速いと期待していたのですが、難しいセッションになってしまいました。FP2での僕らは遅すぎました。ペースを確認する必要があります。みんなトラフィックの影響を受けていたので、予測ラップタイムやセクタータイムを考慮しなければなりませんが、そこでかなり後れを取っています。いつもマシンを快適にドライブできていますが、今週末はまだそれがしっくり来ていません。幸い、明日はオフなので、土曜の予選がうまくいくように、改善が必要な箇所を見極める時間があります」
セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「昨年はモナコでレースがなかったので、ここでまた走ることができるのは最高の気分です。素晴らしいコースを大いに楽しみました。FP1はとても順調でマシンにも力強さを感じました。セッション間に少し変更を加えたのですが、それが逆効果になってしまったかもしれません。ただ、ソフトタイヤでのアタック時にトラフィックに引っかかってしまったので、本当のところは分かりません。ショートランでについては課題があると思いますが、多くの情報を集められたので、混戦が予想される予選に向けて分析していきます。シャルル(ルクレール選手)がFP1でほぼ走れなかったにもかかわらず、FP2ではトップタイムをマークするなど、フェラーリ勢は手強そうに見えますが、土曜日に誰がどの位置にいるか見ていきましょう」
ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「僕らにとってはとてもいい一日になりました。ペースは素晴らしかったですし、午前のセッションではここモナコでの力強いスタートを切りました。マシンに自信を感じていますし、ハードにプッシュすることができました。午後もトップ10に入れたので満足していますが、マシンの中では大変でした。明日は、チームと今日苦戦した部分を改善する時間に使えればと思いますが、全体的には満足しています。モナコは独特で、特に路面のグリップやかなりバンピーな面があるので、そうした中で僕らのパッケージがうまく機能するようにベストを尽くす必要があります。いいベースラインはありますが、こうした市街地コースで予選が重要なのは分かっていますから、そこに向けて改善を続けていければと思います」
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「今日は残念ながら午後のセッションを早く切り上げなくてはなりませんでした。特にコーナーをハードに攻めたわけではないのですが、コーナーの出口でグリップを失い、ウォールに接触してしまいました。レースへの準備にどれだけ影響するか分かりませんが、走行時間を失うことは理想的ではありません。ただ、土曜に向けて2セットのソフトタイヤを持っているので、最悪の状況ではないと思っています。土曜に向けて万全の準備を行い、きっちりとアタックを決めたいと思います」
カテゴリー: F1 / ホンダF1
2年ぶりのF1開催となったモナコの市街地コースだが、FP1ではセルジオ・ペレスがトップタイムをマーク。このタイムは、ソフトタイヤで記録したもので、2番手のカルロス・サインツ(フェラーリ)を約0.1秒上回るものだった。そして、それに次ぐ3番手にミディアムタイヤのマックス・フェルスタッペンが続いた。
スクーデリア・アルファタウリ・ホンダも好調なスタートを切り、ピエール・ガスリーが4番手。モナコGP初走行となる角田裕毅も早い段階からペースを上げ、9番手でFP1を終えた。
午後のFP2は、午前と対照的にやや厳しいセッションとなった。角田は、プールサイドセクションの先でガードレールに接触し、11ラップの走行に留まった。その他のホンダF1パワーユニット勢3台はトップ8には入ったものの、フェルスタッペンがルイス・ハミルトン(メルセデス)と0.007秒差の4番手。トップ2はフェラーリ勢が占めた。
ソフトタイヤでのアタック時にトラフィックに遭遇したことも影響し、ガスリーが7番手、ペレスは8番手となった。
モナコでの伝統の通り、明日の金曜日はF1の走行セッションが行われない。そのため、土曜の予選に向けては、普段よりも1日多く作業時間を取ることができる。予選でのグリッドがレース結果を左右するコースだけに、この時間を活用して調整に取り組む。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日のモナコGP初日は、PUとしてはトラブルなく順調な一日となりました。2年ぶりのモナコGP、かつ今年の新しいPUでの走行初日となりましたので、今日は基本的な機能確認に合わせて、色々とPUの設定データの変更なども行い、各種データを集めました。まだ木曜ではありますが、P1ではトップ10に4台、P2でも3台が入り、悪くない結果だと思っています。ただ、ここまでのレースと同様に非常に僅差の戦いになると想定しています。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田選手は、P2途中でガードレールへ接触し、若干マシンにダメージを受けました。その修復のために、残念ながらセッションを途中で切り上げることとなり、初走行となるモナコで、貴重なプラクティスの時間を失う結果となりました。明日の金曜はモナコGP特有のスケジュールのために走行がありません。じっくりと今日の走りのデータを見直し、土曜日から挽回してほしいと思います。我々としても、モナコならではのこの時間を有効に使い、ここでは非常に重要となる土曜の予選と、その後のレースに向けて準備を進めていきます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「モナコのコースに戻ってくるのは、もちろんいい気分です。FP1はかなり順調で、午後はもっと速いと期待していたのですが、難しいセッションになってしまいました。FP2での僕らは遅すぎました。ペースを確認する必要があります。みんなトラフィックの影響を受けていたので、予測ラップタイムやセクタータイムを考慮しなければなりませんが、そこでかなり後れを取っています。いつもマシンを快適にドライブできていますが、今週末はまだそれがしっくり来ていません。幸い、明日はオフなので、土曜の予選がうまくいくように、改善が必要な箇所を見極める時間があります」
セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「昨年はモナコでレースがなかったので、ここでまた走ることができるのは最高の気分です。素晴らしいコースを大いに楽しみました。FP1はとても順調でマシンにも力強さを感じました。セッション間に少し変更を加えたのですが、それが逆効果になってしまったかもしれません。ただ、ソフトタイヤでのアタック時にトラフィックに引っかかってしまったので、本当のところは分かりません。ショートランでについては課題があると思いますが、多くの情報を集められたので、混戦が予想される予選に向けて分析していきます。シャルル(ルクレール選手)がFP1でほぼ走れなかったにもかかわらず、FP2ではトップタイムをマークするなど、フェラーリ勢は手強そうに見えますが、土曜日に誰がどの位置にいるか見ていきましょう」
ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「僕らにとってはとてもいい一日になりました。ペースは素晴らしかったですし、午前のセッションではここモナコでの力強いスタートを切りました。マシンに自信を感じていますし、ハードにプッシュすることができました。午後もトップ10に入れたので満足していますが、マシンの中では大変でした。明日は、チームと今日苦戦した部分を改善する時間に使えればと思いますが、全体的には満足しています。モナコは独特で、特に路面のグリップやかなりバンピーな面があるので、そうした中で僕らのパッケージがうまく機能するようにベストを尽くす必要があります。いいベースラインはありますが、こうした市街地コースで予選が重要なのは分かっていますから、そこに向けて改善を続けていければと思います」
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「今日は残念ながら午後のセッションを早く切り上げなくてはなりませんでした。特にコーナーをハードに攻めたわけではないのですが、コーナーの出口でグリップを失い、ウォールに接触してしまいました。レースへの準備にどれだけ影響するか分かりませんが、走行時間を失うことは理想的ではありません。ただ、土曜に向けて2セットのソフトタイヤを持っているので、最悪の状況ではないと思っています。土曜に向けて万全の準備を行い、きっちりとアタックを決めたいと思います」
カテゴリー: F1 / ホンダF1