ホンダF1:2020年 第15戦 F1バーレーンGP 予選レポート
2020年のF1世界選手権 第15戦 F1バーレーンGPの予選で、ホンダF1のパワーユニットを搭載した4台すべてが予選Q3への進出を果たした。ホンダF1勢の4台揃ってのQ3進出はエミリア・ロマーニャ以来の2戦ぶり、今季2回目となる。
昨日のFP2でのアルボンのクラッシュの後、レッドブル・レーシングは、シャシーの交換を行い、今日のセッションにマシンを間に合わせた。FP3ではアルボンが力強いペースで走り、チームメートのフェルスタッペンはトップタイムを記録。
予選ではアルファタウリ・ホンダの2台も競争力のあるペースで走り、ホンダのF1エンジンを搭載した4台は危なげなくQ1突破を果たした。
明日のスタートタイヤを決めることになる予選Q2では、どのチームもソフトタイヤでの決勝スタートを避けるべく、ミディアムタイヤでのQ2突破を目指し、接戦を繰り広げた。レッドブル・レーシングのフェルスタッペンとアルボンはトップ5でQ3に進出し、アルファタウリ・ホンダのクビアトとガスリーも9~10番手でQ3進出を果たした。
Q3では、フェルスタッペンが最初のタイムアタックでトップから0.2秒差でメルセデスの2台の間に入る。しかし、最後のタイムアタックではライバルほどタイムを伸ばせず、3番手に終わった。フェルスタッペンは路面の汚れが少ない奇数列からスタート。予選自己ベストタイの結果だったチームメートのアルボンは、その隣の4番グリッドからレースを開始する。
トップ4以降のバトルは10番手までの7台が0.296秒の間に入る接戦になった。僅差の戦いの中で、ガスリーが8番手、クビアトが10番手でQ3を終えている。結果としてイモラでの予選と同じく全4台がトップ10入りを果たし、明日は4台ともに戦略的に有利なミディアムタイヤでレースをスタートする。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日のバーレーンGP予選は、4台が揃ってQ3進出を果たし、まずまずの結果になりました。アストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が3番手、アルボン選手が4番手と、2台揃って2列目からレースをスタートできることは、悪くないと思っています。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2台については調子のよさを見せていただけに、非常に僅差での8番手と10番手はやや残念な部分もありますが、ロングランペースは悪くないのでレースでポジションを上げてくれればと考えています。ここのところ予選結果を上手くレースの結果に繋げられていないので、チームと連携して明日はよいポジションでフィニッシュできるように準備を進めます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
「予選のアタックはまずまずでしたが、低速コーナーでリアのグリップを欠いてしまった部分がありました。ただ全体としてはいい予選だったと思います。もちろんポールポジションを獲りたかった気持ちはありますが、それは現実的ではない状況でしたし、あまり汚れていない奇数側3番グリッドからのスタートという結果は悪くないと思っています。ここはタイヤに非常に厳しいサーキットなので、ベストな選択をしていければと思いますし、レースがどうなるか楽しみにしています。僕たちはタイヤについていくつかの選択肢を残しているので、明日のレースで正しいチョイスをできることを願っています。メルセデスと戦えるかという点についてはいつも難しい部分ですし、今日も彼らはいい走りを見せていました。ただ、明日のレースではできる限り彼らの近くを走り、チャンスを見出せればと考えています」
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・レーシング)
「もう少しいい結果が欲しかったと思う部分もありますが、自身の予選でのベストリザルトに並べたことはうれしく思っていますし、昨日起こったことを考えればいい結果だと感じています。2台が2列目からスタートできるということも、メルセデスと戦っていくうえでは僕たちにメリットをもたらしてくれます。FP3でも調子が良かったので、プッシュしていくつもりで予選に臨みました。昨日に比べて僕たちは驚くほど速くなっていましたが、まだロングランは走っていないので、明日のレースでどうなるかが楽しみです。明日はミディアムタイヤでのスタートになりますが、ここではタイヤの摩耗が激しいのでタイヤマネジメントがキーになります。明日は間違いなく面白いレースになると思います!」
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「2台がそろってQ3に進出し、ポジティブな結果になりました。チームのことを考えるとうれしいのですが、僕自身は8番手という結果に少しがっかりしています。レースウイークに入って非常に好調だったので、今日はもっといい結果を望んでいました。トップ5まで0.1秒差という接戦でしたし、3列目からスタートしたかったと感じています。しかし、結果は結果ですし、決勝のスタート位置としては十分にいいグリッドだと思います。明日のレースは非常にエキサイティングなものになることを予想していますし、いい順位でフィニッシュするチャンスがあると考えています。戦略面では、普段とは少し異なるものになる気がしていますし、チームによって異なるオプションを取る可能性もあると思います。タイヤのデグラデーションがキーになりますし、明日のレースが楽しみです」
ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「予選では、いい走りができて、非常に満足しています。Q2で、2種類のコンパウンドのタイヤでそれぞれ一発勝負を行いましたが、手堅い走りができました。プレッシャーがありましたが、やり切りました。Q3ではいくつかミスがあったのと、フロントウイングのセッティングがわずかに悪かったので、結果に対してそれほど満足していません。しかし、予選全体では力強い走りができましたし、いい位置から決勝をスタートできます。このトラックではタイヤの消耗が激しいので、ここまでの想定とは違います。これまでもタイヤマネジメントが難しいレースはいくつかありましたが、明日は特に興味深いチャレンジになると思います」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1バーレーンGP / スクーデリア・アルファタウリ
昨日のFP2でのアルボンのクラッシュの後、レッドブル・レーシングは、シャシーの交換を行い、今日のセッションにマシンを間に合わせた。FP3ではアルボンが力強いペースで走り、チームメートのフェルスタッペンはトップタイムを記録。
予選ではアルファタウリ・ホンダの2台も競争力のあるペースで走り、ホンダのF1エンジンを搭載した4台は危なげなくQ1突破を果たした。
明日のスタートタイヤを決めることになる予選Q2では、どのチームもソフトタイヤでの決勝スタートを避けるべく、ミディアムタイヤでのQ2突破を目指し、接戦を繰り広げた。レッドブル・レーシングのフェルスタッペンとアルボンはトップ5でQ3に進出し、アルファタウリ・ホンダのクビアトとガスリーも9~10番手でQ3進出を果たした。
Q3では、フェルスタッペンが最初のタイムアタックでトップから0.2秒差でメルセデスの2台の間に入る。しかし、最後のタイムアタックではライバルほどタイムを伸ばせず、3番手に終わった。フェルスタッペンは路面の汚れが少ない奇数列からスタート。予選自己ベストタイの結果だったチームメートのアルボンは、その隣の4番グリッドからレースを開始する。
トップ4以降のバトルは10番手までの7台が0.296秒の間に入る接戦になった。僅差の戦いの中で、ガスリーが8番手、クビアトが10番手でQ3を終えている。結果としてイモラでの予選と同じく全4台がトップ10入りを果たし、明日は4台ともに戦略的に有利なミディアムタイヤでレースをスタートする。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日のバーレーンGP予選は、4台が揃ってQ3進出を果たし、まずまずの結果になりました。アストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が3番手、アルボン選手が4番手と、2台揃って2列目からレースをスタートできることは、悪くないと思っています。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2台については調子のよさを見せていただけに、非常に僅差での8番手と10番手はやや残念な部分もありますが、ロングランペースは悪くないのでレースでポジションを上げてくれればと考えています。ここのところ予選結果を上手くレースの結果に繋げられていないので、チームと連携して明日はよいポジションでフィニッシュできるように準備を進めます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
「予選のアタックはまずまずでしたが、低速コーナーでリアのグリップを欠いてしまった部分がありました。ただ全体としてはいい予選だったと思います。もちろんポールポジションを獲りたかった気持ちはありますが、それは現実的ではない状況でしたし、あまり汚れていない奇数側3番グリッドからのスタートという結果は悪くないと思っています。ここはタイヤに非常に厳しいサーキットなので、ベストな選択をしていければと思いますし、レースがどうなるか楽しみにしています。僕たちはタイヤについていくつかの選択肢を残しているので、明日のレースで正しいチョイスをできることを願っています。メルセデスと戦えるかという点についてはいつも難しい部分ですし、今日も彼らはいい走りを見せていました。ただ、明日のレースではできる限り彼らの近くを走り、チャンスを見出せればと考えています」
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・レーシング)
「もう少しいい結果が欲しかったと思う部分もありますが、自身の予選でのベストリザルトに並べたことはうれしく思っていますし、昨日起こったことを考えればいい結果だと感じています。2台が2列目からスタートできるということも、メルセデスと戦っていくうえでは僕たちにメリットをもたらしてくれます。FP3でも調子が良かったので、プッシュしていくつもりで予選に臨みました。昨日に比べて僕たちは驚くほど速くなっていましたが、まだロングランは走っていないので、明日のレースでどうなるかが楽しみです。明日はミディアムタイヤでのスタートになりますが、ここではタイヤの摩耗が激しいのでタイヤマネジメントがキーになります。明日は間違いなく面白いレースになると思います!」
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「2台がそろってQ3に進出し、ポジティブな結果になりました。チームのことを考えるとうれしいのですが、僕自身は8番手という結果に少しがっかりしています。レースウイークに入って非常に好調だったので、今日はもっといい結果を望んでいました。トップ5まで0.1秒差という接戦でしたし、3列目からスタートしたかったと感じています。しかし、結果は結果ですし、決勝のスタート位置としては十分にいいグリッドだと思います。明日のレースは非常にエキサイティングなものになることを予想していますし、いい順位でフィニッシュするチャンスがあると考えています。戦略面では、普段とは少し異なるものになる気がしていますし、チームによって異なるオプションを取る可能性もあると思います。タイヤのデグラデーションがキーになりますし、明日のレースが楽しみです」
ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「予選では、いい走りができて、非常に満足しています。Q2で、2種類のコンパウンドのタイヤでそれぞれ一発勝負を行いましたが、手堅い走りができました。プレッシャーがありましたが、やり切りました。Q3ではいくつかミスがあったのと、フロントウイングのセッティングがわずかに悪かったので、結果に対してそれほど満足していません。しかし、予選全体では力強い走りができましたし、いい位置から決勝をスタートできます。このトラックではタイヤの消耗が激しいので、ここまでの想定とは違います。これまでもタイヤマネジメントが難しいレースはいくつかありましたが、明日は特に興味深いチャレンジになると思います」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1バーレーンGP / スクーデリア・アルファタウリ