トト・ヴォルフ「ペースを落とせと言った」 アントネッリのF1モナコGP圧勝に驚愕
キミ・アントネッリ(メルセデス)は2026年F1モナコGPで圧倒的なパフォーマンスを披露し、F1史上最年少のモナコGPウィナーとなった。

レースでは後続を寄せ付けず、最大で約30秒ものリードを築いて優勝。メルセデスにとっても2019年以来となるモナコでの勝利となり、チーム代表のトト・ヴォルフはレース後、その走りに驚きを隠さなかった。

「もっと遅く走れと思った」圧倒的なレースペース
アントネッリはレースを完全にコントロールしながらも、終始ハイペースを維持した。後続との差が大きく開いた後もファステストラップ級のラップを刻み続け、ピットウォールはペースを抑えるよう指示していたという。

「彼が見せた走りは信じられない。状況を完全にコントロールしていた」

「時には誰よりも1.5秒も速く走り、再スタートのたびにさらにギャップを広げていった。本当に信じられないパフォーマンスだった」とトト・ヴォルフはSky Sports F1に語った。

さらにヴォルフは、レースエンジニアのピーター・“ボノ”・ボニントンとともに無線でペースダウンを促したことを明かした。

「最初はボノからだった。その後で私も伝えた」

「私はボノに『30秒のリードがあることを伝えてくれ』と言った。そして彼はそれを伝えたが、それでも彼は同じようなラップタイムを刻み続けていた」

「たぶん、それが彼のリズムなのだろう」とヴォルフは笑顔で振り返った。

アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

モナコでの勝利が持つ特別な意味
メルセデスは近年モナコで苦戦が続いており、ヴォルフも同地を“鬼門”のひとつと認識していた。

「モナコはいつも少し苦手なサーキットだった」

「だからここで勝てたことは本当にうれしい。私にとっても長年ホームのような場所だからね」

今回の勝利は、ルイス・ハミルトンが2019年に優勝して以来となるメルセデスのモナコ制覇となった。

表彰台に上がることをためらったヴォルフ
レース後、コンストラクターズトロフィーを受け取るため表彰台へ向かったヴォルフだが、自ら進んで上がったわけではなかったという。

「もう10年くらい表彰台には上がっていなかったと思う」

「キミのために本当にうれしい気持ちがある一方で、感情的には冷静でいたいとも思っている」

「チームのみんなから『ここはあなたのホームなんだから行くべきだ』と言われて表彰台に向かった」

「でも今は気持ちを落ち着かせて、チームをまとめてバルセロナへ向かうことが大切だ」

アントネッリのモナコGP制覇は、単なる今季5勝目というだけではない。チーム代表ですら「もう少し遅く走ってほしい」と思うほどの圧倒的な支配力を示したことで、19歳の新星が2026年F1タイトル争いの中心に立っていることを改めて印象づけるレースとなった。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / F1モナコGP / アンドレア・キミ・アントネッリ