ホンダF1:2020年 第10戦 F1ロシアGP 金曜フリー走行レポート
F1ロシアGPの初日金曜日。ホンダF1のパワーユニット搭載を搭載するレッドブル・レーシングとアルファタウリ・ホンダ Hondaの4台は多くの走行テストを行い、多忙な一日となった。
今日のセッションからレッドブル・レーシングのフェルスタッペンと、アルファタウリ・ホンダのガスリー、クビアトの3台のマシンは、新たなICE、ターボチャージャー、MGU-HとMGU-Kを投入した。年間のPU使用計画に沿ったもので、ムジェロでのトラブルなどとの関連性はない。
レースウイークの幕開けとなったFP1では何度か赤旗や黄旗に見舞われたが、二つのチームにとっては実りあるセッションとなった。 他のドライバーたちが低いグリップコンディションに悩む中、フェルスタッペンは力強い走りで3番手をマーク。クビアトは最終コーナーでスピンをしながらも彼のホームサーキットでのFP1にて7番手。その0.024秒差でアルボンが8番手、そしてガスリーが10番手となり、ホンダPU搭載の4台が全車トップ10でFPを終え、いい滑り出しをみせた。
続くFP2はややタイムの上がらないセッションとなった。FP1のクビアトと同じく、FP2ではフェルスタッペンが最終コーナーでスピン、全体7番手にてセッションを終えている。そのフェルスタッペンとわずか0.1秒差ではあったが、ガスリーは11番手、そしてアルボン12番手、クビアト13番手と続いた。トップ4とタイム差0.5秒もないガスリーが11番手ということから、今回も接戦のとなることがうかがえる結果となった。
ホンダF1としても、初日の金曜日午後、4台のマシンが走った133周の周回により、このレースウイークに必要な多くのデータを得ることができた。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「ヨーロッパ大陸を離れて初のフライアウェイ・レースとなる、ロシアGPの初日が終了しました。大きな問題もなくスムーズな一日となり、2チーム4台のマシンが多くのラップを重ねることができました。滑りやすい路面やセッション中のトラフィック、マシンのバランスがまだ決まりきっていないことなどにより、ポジション的にはあまりよい結果を得られませんでした。ここから今日集めたデータを解析して、車体・PUともに最適化を行い、明日以降のセッションに向けた準備を進めていきます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「このソチのコースは僕たちにとって相性のいいコースではないのですが、今日行われた両セッションでそれぞれ違うダウンフォースレベルを試し、どれが最適なオプションかを検討しました。 FP2はもう少しいい結果が出せていたはずでしたが、マシンであらゆることを試すことができました。作用したことも、効果がなかったこともありましたが、明日の予選へ向けていい方向性を見出すことができました。 明日の予選は厳しい戦いになるので、トップ3に入るのは少し難しいかもしれません。しかし、レースペースは十分に戦える手応えを感じているので楽しみです。ルノー勢の調子のよさも目立ちますが、僕たちはまず適切なダウンフォースレベルの見極めに集中するべきだと思っています。 予選は接戦となるでしょう。そして僕たちが表彰台を獲得するには、あともう少し調整が必要になりますが、このレースウイークはいい戦いができそうです」
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「ソチは僕たちにとって得意なサーキットの一つ、とは過去を見てもいえないコースで、今日のフリー走行を経てもその印象に変わりはなかったように思えました。 僕とマックス(フェルスタッペン)のマシンそれぞれで違うことを試したので、その中から改善に向けたセットアップを見つけられることを願っています。このレースウイークはハードな一戦になるとは予想していました。昨年に比べて中団争いのレベルが上がっているので、今日のセッションでも分かった通り接戦になることでしょう。 走った感触はそう悪くはなかったのですが、同時に特別に速さを感じることもなかったので、できる限り改善をし、予選に備えるという大きな課題があります。 ここのようにタイヤに厳しいサーキットは、どうタイヤをマネージしていくかがカギとなります。マシンの最適なバランスが見つかれば、ショートランで速さをみせることができますし、ロングランになっても同じことがいえます。現段階ではどちらの場合でもなにかが足りていないので、明日の予選までに改善点を見つけ出したいと思います」
ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「今日はいくつかテストしたことがあり、周回も多く走れたので満足できた初日になりました。まだマシンバランスの調整が必要なこともありますが、色々試しながら土曜日の予選へ向けて調整を行うというのが金曜日の過ごし方だと思っています。このレースウイークは気温が高くなることが予想されています。ですが、どのようなコンディションでもマシンの力を最大限に発揮できるように努めていきたいと思っています。今夜から明日の朝まで十分な調整ができれば、予選Q3まで進出することも可能だと信じています」
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「FP1ではバーチャルセーフティーカーや赤旗中断などさまざまなことが起こったので、クリーンに走行できたセッションとはいえませんでしたが、FP2では悪くなかったと思います。僕らのレースペースはいいようですし、ロングランでのマシンバランスにいい感触を得ています。予選でのQ3進出を目指すにあたり、まだなにか足りないところがあると思うので、今晩の分析をもとに改善を行い、明日もう一歩前進できればと考えています」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1ロシアGP / スクーデリア・アルファタウリ
今日のセッションからレッドブル・レーシングのフェルスタッペンと、アルファタウリ・ホンダのガスリー、クビアトの3台のマシンは、新たなICE、ターボチャージャー、MGU-HとMGU-Kを投入した。年間のPU使用計画に沿ったもので、ムジェロでのトラブルなどとの関連性はない。
レースウイークの幕開けとなったFP1では何度か赤旗や黄旗に見舞われたが、二つのチームにとっては実りあるセッションとなった。 他のドライバーたちが低いグリップコンディションに悩む中、フェルスタッペンは力強い走りで3番手をマーク。クビアトは最終コーナーでスピンをしながらも彼のホームサーキットでのFP1にて7番手。その0.024秒差でアルボンが8番手、そしてガスリーが10番手となり、ホンダPU搭載の4台が全車トップ10でFPを終え、いい滑り出しをみせた。
続くFP2はややタイムの上がらないセッションとなった。FP1のクビアトと同じく、FP2ではフェルスタッペンが最終コーナーでスピン、全体7番手にてセッションを終えている。そのフェルスタッペンとわずか0.1秒差ではあったが、ガスリーは11番手、そしてアルボン12番手、クビアト13番手と続いた。トップ4とタイム差0.5秒もないガスリーが11番手ということから、今回も接戦のとなることがうかがえる結果となった。
ホンダF1としても、初日の金曜日午後、4台のマシンが走った133周の周回により、このレースウイークに必要な多くのデータを得ることができた。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「ヨーロッパ大陸を離れて初のフライアウェイ・レースとなる、ロシアGPの初日が終了しました。大きな問題もなくスムーズな一日となり、2チーム4台のマシンが多くのラップを重ねることができました。滑りやすい路面やセッション中のトラフィック、マシンのバランスがまだ決まりきっていないことなどにより、ポジション的にはあまりよい結果を得られませんでした。ここから今日集めたデータを解析して、車体・PUともに最適化を行い、明日以降のセッションに向けた準備を進めていきます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「このソチのコースは僕たちにとって相性のいいコースではないのですが、今日行われた両セッションでそれぞれ違うダウンフォースレベルを試し、どれが最適なオプションかを検討しました。 FP2はもう少しいい結果が出せていたはずでしたが、マシンであらゆることを試すことができました。作用したことも、効果がなかったこともありましたが、明日の予選へ向けていい方向性を見出すことができました。 明日の予選は厳しい戦いになるので、トップ3に入るのは少し難しいかもしれません。しかし、レースペースは十分に戦える手応えを感じているので楽しみです。ルノー勢の調子のよさも目立ちますが、僕たちはまず適切なダウンフォースレベルの見極めに集中するべきだと思っています。 予選は接戦となるでしょう。そして僕たちが表彰台を獲得するには、あともう少し調整が必要になりますが、このレースウイークはいい戦いができそうです」
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「ソチは僕たちにとって得意なサーキットの一つ、とは過去を見てもいえないコースで、今日のフリー走行を経てもその印象に変わりはなかったように思えました。 僕とマックス(フェルスタッペン)のマシンそれぞれで違うことを試したので、その中から改善に向けたセットアップを見つけられることを願っています。このレースウイークはハードな一戦になるとは予想していました。昨年に比べて中団争いのレベルが上がっているので、今日のセッションでも分かった通り接戦になることでしょう。 走った感触はそう悪くはなかったのですが、同時に特別に速さを感じることもなかったので、できる限り改善をし、予選に備えるという大きな課題があります。 ここのようにタイヤに厳しいサーキットは、どうタイヤをマネージしていくかがカギとなります。マシンの最適なバランスが見つかれば、ショートランで速さをみせることができますし、ロングランになっても同じことがいえます。現段階ではどちらの場合でもなにかが足りていないので、明日の予選までに改善点を見つけ出したいと思います」
ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「今日はいくつかテストしたことがあり、周回も多く走れたので満足できた初日になりました。まだマシンバランスの調整が必要なこともありますが、色々試しながら土曜日の予選へ向けて調整を行うというのが金曜日の過ごし方だと思っています。このレースウイークは気温が高くなることが予想されています。ですが、どのようなコンディションでもマシンの力を最大限に発揮できるように努めていきたいと思っています。今夜から明日の朝まで十分な調整ができれば、予選Q3まで進出することも可能だと信じています」
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「FP1ではバーチャルセーフティーカーや赤旗中断などさまざまなことが起こったので、クリーンに走行できたセッションとはいえませんでしたが、FP2では悪くなかったと思います。僕らのレースペースはいいようですし、ロングランでのマシンバランスにいい感触を得ています。予選でのQ3進出を目指すにあたり、まだなにか足りないところがあると思うので、今晩の分析をもとに改善を行い、明日もう一歩前進できればと考えています」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1ロシアGP / スクーデリア・アルファタウリ