ホンダ、社内サーバーがサイバー攻撃被害もF1活動には影響なし
ホンダによると社内システムの障害は8日午前9時ごろに発生。社員から電子メールなどが使えなくなったとの報告が相次ぎ、被害の拡大防止のために同日午前11時ごろから全社員のパソコン使用を制限した。
調査の結果、社内のサーバーに外部から侵入されてウイルスが拡散していたことが判明。生産システムも被害を受け、8日に北米の全拠点とトルコ工場の生産を停止。インドとブラジルの二輪車でも生産を停止させた。
鈴鹿製作所など国内3工場では8日、出荷前の完成車に不備がないか確認する検査システムが使用できなくなり、一時出荷を停止したが、同日夕方に復旧した。だが、個人情報や自動運転技術といった機密情報などの流出は確認されていないとし、10日からは全社的に通常通りの業務ができる予定としている。
ホンダのF1パワーユニットは、日本ではさくらの工場で開発されており、英国のミルトンケインズにも拠点を置いている。
しかし、ホンダF1の広報担当者は、F1のオペレーションに関しては「F1シーズンの再開に向けて準備しており、通常どおり進行している」と RaceFans に語った。
2020年のF1世界選手権は、新型コロナウイルスの影響によって開幕10戦が延期・中止となっていたが、7月5日にオーストリアGPでシーズンを再開することが決定している。
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