ホンダ RA108
ホンダは14日、アルバートパーク・サーキットでF1 2008年開幕戦のオーストラリアGPの初日フリー走行を行った。舞台となるメルボルンは、これから秋に向かおうという時節だ。ところが初日は午前10時の時点で路面温度34℃、気温31℃と、真夏並みの暑さに見舞われた。この時期にこれだけ気温が上がるのはまれなことで、各チームは冷却対策に追われた。

1回目のフリー走行は暑さに加えて、時折りかなり強い風が吹くコンディションとなった。それでもホンダの2台は後半にペースを上げ、バトン11番手、バリチェロ15番手だった。

2回目のフリー走行が始まる午後2時の時点で、気温は36℃、路面温度は47℃まで上昇した。ホンダ勢は終了間際にアタックを試みて、バトン11番手、バリチェロ14番手だった。

ジェンソン・バトン
1回目フリー走行 11番手 1分29秒124
2回目フリー走行 11番手 1分28秒632

これまでのRA108のパフォーマンスは?
「今日は僕らにとっていい日だった。タイヤの作業に重点を置いて、とても暑いコンディションの中でマシンのベストを引き出した。すべてが順調に進んで、マシンはヘレステストと同じくらいの感触なのがうれしい。明日の終わりにならないと、ライバルと比べてどのくらいの位置にいるかはわからないだろう。今のところ僕らが優先すべきは、自分たちのテストに集中し、ここのコンディションや要求にあったセットアップをマシンに施すことだ」

冬のテストで訪れたサーキットに比べて、アルバートパークの印象は?
「プレシーズンテストで使っていたスペインのサーキットとは全く違うため、マシンのセットアップをトラックコンディションに合わせるために、一から作業を始めた。特に、アルバートパークはテストサーキットに比べて、とてもバンピーだ」


ルーベンス・バリチェロ
1回目フリー走行 15番手 1分29秒533
2回目フリー走行 14番手 1分28秒849

2回のセッションを通じて、トラックコンディションはどのように改善した?
「今日はとても暑くてドライだった。午後になって気温が上がったため、今日のコースは全体的にグリップを失っていた。午前の方が路面はよく、そのときの方がマシンに乗っていて気持ちよかった」

明日の予選アタックでマシンはどのようなパフォーマンスを見せる?
「予選のパフォーマンスについて話すのは、まだ早すぎる。今日のプログラムを通じて、マシンはかなりコンサバティブで、テストよりよくなっていると思ったが、金曜はそれぞれが異なる量の燃料を積み、独自のプログラムで走っているから、本当の意味では参考にならない。明日は中団につくことを狙い、そうできると信じている」


スティーブ・クラーク レース兼テスト担当ヘッド・エンジニア

シーズン最初のプラクティスセッションはうまくいった?
「うまくいった。天候や路面状態が難しかったにもかかわらず、セッションは計画通りにとてもうまく進んだ。いつも通り、レースの最初の日には、冬のテストの間に経験しなかったようなことがわかったりするが、この2日間で解決できないようなことは何も起こっていない」

残りの2日間について、何かわかったことは?
「ライバルたちに比べると、我々のパフォーマンスは、まだはっきり確立されていない。しかし、レースに向けた空力のアップデートはうまく機能しているようだし、トップ2以外のチームとは互角に戦えるだろう。明日が本当の意味でのテストで、グリッドでの挑戦が始まる。我々には、ミスさえしなければ上位グリッドにマシンを進めることができるという、自信がある。これだけ暑くなるとは予想外だったが、全体のパフォーマンスに少し手を施すことで、確実な戦いができるはずだ」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1オーストラリアGP