ホンダ、F1日本GPにむけて“スペック3”エンジンを急ピッチで調整
ホンダF1は、アップグレード版“スペック3”エンジンをF1日本GPで走らせるためにロシアGP後の数日間で急ピッチで作業を進めていく。
ホンダは、F1ロシアGPの初日にパフォーマンスと信頼性の両面の向上のために改善を施したパワーユニット(PU)を投入。規定数を超えるPUの使用によりペナルティーは科せられるが、次戦鈴鹿での日本GP、そしてシリーズ後半戦を見据えた新PU投入だった。
しかし、初日のプラクティスの中で、新しくアップデートされたPUのキャリブレーションやシャシートのマッチング調整を行う必要があると判断し、プラクティスに向けて、前戦に使用したスペックのPUに交換することを決定。ロシアGPの予選、決勝ともに前戦と同じ仕様で走行することになった。
キャリブレーションとは、エンジンの挙動を調べて最適な制御パラメータを見つけるプロセスのことを指し、F1ロシアGPの初日のフリー走行で、ホンダは“スペック3”エンジンを実際にコース上で走らせた際に“不適切な挙動”を検出している。
ホンダは、ホームレースとなる鈴鹿サーキットでのF1日本GPに“スペック3”を再導入できると自信を見せているが、そのために急ピッチで作業を進めることが必要となる。
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は「テストデータを評価する必要があります」とロシアGP後にコメント。
「新スペックでのタイナモテストを予定しており、カリブレーションを最適化していくつもりです。最適レベルがレースアプリケーションに適しているかどうかで、レースで使用するかどうかを決定します」
Autosport の報道によると、コース上で“スペック3”を走らせた際に、予想よりも高い振動に苦しんだことでドライバビリティに影響が出ていたという。すべてのエンジンはコース上で振動が発生するが、シャシー自体からの周波数に対して誤って較正されるとそれが悪化する可能性がある。
今季のホンダのF1エンジンは、基本的に2017年に導入したエンジン設計の進化版であり、今後数日で必要なキャリブレーションを終えられると考えている。
「キャリブレーションを最適化することは簡単ではありませんが、不可能でもありません」と田辺豊治は語る。
トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、ホンダのアップグレード版“スペック3”F1エンジンはエンジン勢力図でルノーを上回ったと考えている。
「ホンダは大きな前進を果たした」とフランツ・トストは Autosport にコメント。
「昨日、我々はクルマに新スペックを搭載したが、本当に素晴らしいものだった。完全なパッケージではルノーの前にいる」
田辺豊治は、ルノーとの比較についてのコメントは避けたが、ホンダの進歩に満足していると語る。
「シンプリでわかりやすいのはパワーです。予想通りの改善を確認しています。そこが今週末に新しいユニットでわかったた主な項目です」と田辺豊治はコメント。
「金曜日に導入された新しいアップグレド版に満足しています。土曜日と日曜日にむけてスペックを戻す変更をしる必要が出たのはあまり満足できることではありませんけどね」
「新スペックはいくつかポジティブなパフォーマンスを見せています。実際にネガティブな部分もありましたが、レースアプリケーションにむけて改善が必要エリアがわかったことは我々にとってポジティブなことでもあります。ですから、50/50ですね!」
F1ロシアGPで旧スペックに戻すことを強いられたことの副産物として、ホンダは新スペックと旧スペックの比較を実施することができた。
「そうですね、最大限のパワーだけでなく、低速域も比較することができました。今週末、同じトラックで多くの分野の情報を得ることができました」
「鈴鹿までには十分な煮詰めを行い、新スペックのPUとともに臨みたいと思っています」
関連:2018年 F1日本GP テレビ放送時間&タイムスケジュール
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / トロロッソ / F1日本GP
ホンダは、F1ロシアGPの初日にパフォーマンスと信頼性の両面の向上のために改善を施したパワーユニット(PU)を投入。規定数を超えるPUの使用によりペナルティーは科せられるが、次戦鈴鹿での日本GP、そしてシリーズ後半戦を見据えた新PU投入だった。
しかし、初日のプラクティスの中で、新しくアップデートされたPUのキャリブレーションやシャシートのマッチング調整を行う必要があると判断し、プラクティスに向けて、前戦に使用したスペックのPUに交換することを決定。ロシアGPの予選、決勝ともに前戦と同じ仕様で走行することになった。
キャリブレーションとは、エンジンの挙動を調べて最適な制御パラメータを見つけるプロセスのことを指し、F1ロシアGPの初日のフリー走行で、ホンダは“スペック3”エンジンを実際にコース上で走らせた際に“不適切な挙動”を検出している。
ホンダは、ホームレースとなる鈴鹿サーキットでのF1日本GPに“スペック3”を再導入できると自信を見せているが、そのために急ピッチで作業を進めることが必要となる。
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は「テストデータを評価する必要があります」とロシアGP後にコメント。
「新スペックでのタイナモテストを予定しており、カリブレーションを最適化していくつもりです。最適レベルがレースアプリケーションに適しているかどうかで、レースで使用するかどうかを決定します」
Autosport の報道によると、コース上で“スペック3”を走らせた際に、予想よりも高い振動に苦しんだことでドライバビリティに影響が出ていたという。すべてのエンジンはコース上で振動が発生するが、シャシー自体からの周波数に対して誤って較正されるとそれが悪化する可能性がある。
今季のホンダのF1エンジンは、基本的に2017年に導入したエンジン設計の進化版であり、今後数日で必要なキャリブレーションを終えられると考えている。
「キャリブレーションを最適化することは簡単ではありませんが、不可能でもありません」と田辺豊治は語る。
トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、ホンダのアップグレード版“スペック3”F1エンジンはエンジン勢力図でルノーを上回ったと考えている。
「ホンダは大きな前進を果たした」とフランツ・トストは Autosport にコメント。
「昨日、我々はクルマに新スペックを搭載したが、本当に素晴らしいものだった。完全なパッケージではルノーの前にいる」
田辺豊治は、ルノーとの比較についてのコメントは避けたが、ホンダの進歩に満足していると語る。
「シンプリでわかりやすいのはパワーです。予想通りの改善を確認しています。そこが今週末に新しいユニットでわかったた主な項目です」と田辺豊治はコメント。
「金曜日に導入された新しいアップグレド版に満足しています。土曜日と日曜日にむけてスペックを戻す変更をしる必要が出たのはあまり満足できることではありませんけどね」
「新スペックはいくつかポジティブなパフォーマンスを見せています。実際にネガティブな部分もありましたが、レースアプリケーションにむけて改善が必要エリアがわかったことは我々にとってポジティブなことでもあります。ですから、50/50ですね!」
F1ロシアGPで旧スペックに戻すことを強いられたことの副産物として、ホンダは新スペックと旧スペックの比較を実施することができた。
「そうですね、最大限のパワーだけでなく、低速域も比較することができました。今週末、同じトラックで多くの分野の情報を得ることができました」
「鈴鹿までには十分な煮詰めを行い、新スペックのPUとともに臨みたいと思っています」
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