マクラーレン ホンダF1 イタリアグランプリ
ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介が、マクラーレン・ホンダのF1イタリアGPの予選を振りかえった。

「今日は朝から降り続く雨の中で、午前中はほとんど走行ができず、午後も二時間以上待機しなければいけない、タフな状況下での予選になりました」と長谷川祐介はコメント。

「ドライバーにとっては常に変わり続けるトラックコンディションを見極めながらの走行で、簡単なアタックではありませんでしたが、ウエットコンディションの中で二人とも素晴らしい走りを見せ、ストフェルは見事にQ3進出を果たしてくれました。結果は10位でしたが、もう少し上のポジションも期待できただけに、Q3の途中に彼のパワーユニットにトラブルが発生し、アタックを途中でやめなければいけなかったことは非常に残念です。トラブルの詳細については、これからデータを確認し、明日以降の対応を決定します」

「フェルナンドについてはペナルティーによる最後尾スタートということを考慮して、アタック回数や使用するタイヤを調整していましたが、彼は今日もいい仕事をしていたと思います」

「そして言うまでもありませんが、チームも頻繁に変わる天気を見極めながら、タイヤ選択など、両ドライバーにとって最良となる戦術で予選を戦ってくれました」

「まだ明日がどのようなレースになるか分かりませんが、あらゆる状況に対応できるよう、準備を進めます」

マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは「今日は大混乱の一日となったが、チームとドライバーが見事な仕事をしてくれていただけに、Q3でストフェルのすばらしいパフォーマンスをさらに活かせなかったことは残念だ」とコメント。

「長時間にわたる遅れが生じ、辛抱強く天気が回復するのを待ち、非常に難しい路面状態だった。それでも大雨のなかコースオフしたり、クラッシュすることもなく、両ドライバーがすばらしい仕事をしてくれた。また、余裕を持ってQ2に進出できたことは、励みになった。

「決勝でペナルティーを受けるフェルナンドのグリッドポジションは、ストフェルのポジションほど重要ではないため、Q2ではセッションの終盤にフェルナンドの走行を行うことにした。彼はインターミディエイトタイヤで着実な走りをみせた。さらに速いタイムを出すこともできたと思うが、ストフェルのQ3進出のチャンスを奪わないように気をつけて走行していた。フェルナンドはそういった状況の中で、チームにとってベストな仕事をしてくれた。彼の努力には感謝している。一方のストフェルも、すばらしい仕事をした。雨脚が弱くなると、ラップタイムを徐々に更新し、最終アタックラップで最大限の力を発揮し、Q3進出を果たした」

「雨が徐々に激しくなったQ3は、混乱した結果となる気配がありたし、終盤に各マシンがコンディションの悪化に苦しむ中、ストフェルがサプライズの結果をつかむチャンスは確実にあったと思う。ただ残念ながらそうはならず、グリッドポジションをさらに上げるチャンスを残酷にも奪われてしまった。ストフェルは速い最終ラップを走行していた際にパワーを失い、途中でラップを中止しなければならなかった。その問題については、現在も調査中だ。それでもストフェルは見事な走りをしたし、明日の決勝をさらに力強いグリッドポジションからスタートできることを願っている」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1イタリアGP