F1 ルイス・ハミルトン
ルイス・ハミルトンは、マックス・フェルスタッペンからのプレッシャーに耐え続けて勝利を掴み取った今年のF1モナコGPはこれまでのキャリアのなかで“最大の挑戦だった”と振り返る。

ルイス・ハミルトンは、マックス・フェルスタッペンよりも耐久性の低いミディアムタイヤで66周にわたってプレッシャーを感じながらフィニッシュ。今季4勝目、そして、3度目のモナコGPを制した。

ピレリはミディアムタイヤの推奨ラップを50周としていたが、メルセデスはルイス・ハミルトンに“セーブしろ”と伝え続けた。

「これまで最も厳しいレースだったと思う」とルイス・ハミルトンはコメント。

「タイヤ、戦略、後ろのマックスの状況、そうだね、これまでで経験したなかでも最大のチャレンジだった。でも、それをやってのけることができいて本当に感謝している」

「数年前、このレースで20秒のリードを築いていたけど、セーフティカーが入って、ピットインして、3番手でコースに復帰して本当にがっかりしていたし、『どうなっても入らないぞ。タイヤがブロウするまでなんとしてでも走ってやる』と思っていた」

「気力だけでプッシュし続けた。集中し続けて、プレッシャーに砕かれないように本当にベストを尽くした。後ろのマックスははるかに優れたタイヤで素晴らしい仕事をしていたからね」

「チームとしての僕たちにとって、そして、僕個人にとても感情的に非常に難しい週だったし、本当に仕事をやり遂げたいと思っていた」

「ニキの言葉を届けたかたし、彼がサポートして帽子を脱ぐ姿を想像していた。『ニキだったらどうするだろう?』と思いながら走っていた。とにかく続けるだけだった」

ルイス・ハミルトンは、マックス・フェルスタッペンからのプレッシャーをかわすために“これまでで最も戦略的な走り”をしなければならなかったと語る。

「最終コーナーの立ち上がりで少しギャップを開くことができた。ターン1は本当に遅かったけど、ターン3で右側のタイヤはOKだったし、ダウンフォースを得れば機能していた。でも、ターン4、5、6、7、8はどうにもならなかった」

「ブレーキバランスを後ろに動かし、エンジンブレーキを使い、デフを開き、クルマを曲げようとしていた。彼がかなりのスピードで攻撃しているのが見えた」

「硬いタイヤの方が回復力があった。彼のクルマが攻撃してくるのが見えたし、『どこかの段階で彼のタイヤを尽きてほしいけど、そうはならない』という感じだった」

「たぶんターン6で彼はインサイドに飛び込んでくるだろうとずっと考えていた。僕はクルマが曲がるのを待っている感じだったからね。とにかく全てのエリアをカバーしようとしていた。用心深く位置取りをしていたし、うまく立ち上がることができた」

「ギャップをキープして、コース上でバランスをとるという点で、これまでやってきたなかで最も戦略的な走りのひとつだった」

「僕たちは何度か接触したと思うし、僕はラップの間にバリアに何度も触れていたけど、幸いにもクルマは壊れなかった」

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / メルセデスF1 / F1モナコGP