周冠宇 キャデラックF1急接近でフェラーリ残留に迷い?
周冠宇は2026年シーズンの所属先について、依然として最終決断に至っていないことを明かした。フェラーリのリザーブ継続が既定路線と考えられていたが、新規参入のキャデラックF1が強い関心を示したことで、状況は一気に複雑化している。

報道によると、フェラーリとキャデラックF1の双方が周冠宇に2026年の役割を提示しているという。さらに、キャデラックF1のチーム代表グレアム・ロードンが周冠宇のマネージャーでもあることから、“両方を兼務する可能性”まで囁かれていた。

しかし、周冠宇は「来年からロードンは自分のマネージャーではなくなる」と明かし、この線を事実上否定している。

フェラーリは“完全コミット”を要求
フェラーリ側は、2025年同様の“専任リザーブ体制”を維持したい考えだ。フレデリック・バスールは、周冠宇が今年担ってきた「常時スタンバイ」の役割を2026年も続けたいと語る。

「グランプリ週末の途中でドライバーを入れ替えるのは現実的でも生産的でもない」とバスールは説明し、「FP1前からリザーブが必要な場合はオリバー(ベアマン)を起用する可能性が高い」としたうえで、「しかしプラクティス開始後にドライバー交代が必要になった場合は周冠宇がその役を務める」と明言した。

フェラーリはシミュレーター、技術ブリーフィング、そしてルクレールまたはハミルトンの突発的な体調不良や事故に備える“即時投入可能な準備態勢”を最重視しており、周冠宇には引き続きフルコミットを求めている。

キャデラックF1は“長期的なレース復帰”の道につながる可能性
一方でキャデラックF1側のオファーは、将来的なレースシート復帰の可能性を秘めているとみられる。2026年にF1へ正式参入する新チームとして、経験あるドライバーとの関係構築は優先事項とされる。

周冠宇は現状について多くを語らず、「2026年もF1には必ず残ると自信を持っている」と強調。ただし、どちらにコミットするかは“まだ決めていない”という。

さらに、新たなマネージャーについて「F1パドックで非常に影響力のある人物になる」とだけ述べ、具体名は明かさなかった。

2026年の周冠宇の役割は、フェラーリ、キャデラック双方の体制に影響する可能性があり、パドック内でも注視されている。

Source: GrandPrix.com

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カテゴリー: F1 / 周冠宇 / スクーデリア・フェラーリ / キャデラックF1チーム