ティモ・グロック、ニュルブルクリンクを語る
ティモ・グロックが、2009年F1ドイツGPが開催されるニュルブルクリンクについて語った。ドイツ人ドライバーであるティモ・グロックにとって、ニュルブルクリンクでのレースは母国グランプリとなる。
ニュルブルクリンクでのこれまでの体験を教えてください。
初めて行ったのは2000年のことで、当時の僕はADACフォーミュラ・ジュニアでレースしていた。それが僕のカーレースでの最初のシーズンだったんだ。それ以来、僕は頻繁に足を運んできた。特に、2004年にF1にステップアップする前はね。と言うのも、基本的に僕が参加するレースは全てドイツ国内で開催されていたから、ニュルブルクリンクは僕にとって第二の故郷のようなものなんだ。また、これまでニュルブルクリンクでのレースでは、たいてい成功を掴んできた。参加したレースのほとんどで優勝か、もしくは表彰台を獲得しているんだ。
ニュルブルクリンクでの一番の思い出は?
良い思い出はたくさんあるが、その中で最高のものは、多分2007年のGP2だろう。その前年は競争力のあるクルマに乗れず、中団グループで苦戦していたため、その年は、あのコースで唯一の悪い思い出でもある。でも、2007年にGP2がニュルブルクリンクに戻った時、僕はiスポーツに所属していたから状況は大きく変わっていた。僕は後続に0.5秒以上の差をつけてポールポジションを獲り、メインレースで優勝し、続くスプリントレースでは5位でフィニッシュした。あれは僕のタイトル争いにとっても、本当に良い週末だった。僕がニュルブルクリンクでレースしたのはあの時が最後なんだ。だから、今回もそうした良い戦績を持続できたらと思っている。
あなたにとってニュルブルクリンクでレースするのは、特別なことなのでしょうか?
今の状況下で、ニュルブルクリンクでレースするのは最高の気分だ。自分の国にいるわけだし、数多くの僕のファンがグランドスタンドに陣取ってくれて、その上、家族や友人たちが周囲にいてくれるからね。また、トヨタの母国レースの一つでもあるため、チームにとっても特別なレースになる。ただし、F1やGP2でのレースを始める前までは、母国でのレースは別に珍しくも何ともなかった、ということも言っておかないとね。なぜなら、僕はドイツのレース界で育ったわけで、レースは全てドイツ国内で開催されていたからさ! 国際レースの舞台に移ってからは、ドイツでレースするのは、たとえあったとしても年に1度か2度になった。その時からドイツでのレースが僕にとって本当に特別なものになったんだ。
現在のコースのF1用レイアウトの中で、好きなコーナーはありますか?
好きなコーナーはないが、コースの左カーブから右カーブへと連続するシューマッハS字コーナーは楽しめるね。昨年までは全開で行けたけど、新レギュレーションになったので、今回は違うかもしれない。その部分以外は、全体的に良い流れが続くコースだ。ただし、改修された第1セクターはかつてよりも幾分遅くなったし、全体的に追い越しは非常に困難だ。
母国グランプリでレースする時は更にやる気が増すものでしょうか? それとも、いつもより大きなプレッシャーがかかるのでしょうか?
母国レースだからと言って、いつも以上のプレッシャーは感じない。あらゆることがポジティブだよ。サーキットが変わっても、僕のやる気は特に変わらない。僕は常に自分の全てを出し切り、チームのために好成績を挙げるべく、最善を尽くしている。確かに、自分の母国レースで成功するのはいつもより少しだけ嬉しいかもしれないが、僕のラップタイムやレースの最後に得られるポイント数がそれで変わることは全くない。全てのレースが重要だし、もし自分の100パーセントを出していないとしたら、そのドライバーは自分の仕事をきちんとやっていないということになる。
ニュルブルクリンクの北コースをどう思いますか?
本当に強烈な印象のコースだし、かつてF1カーでレースしていたなんて、本当に信じられないことだ。僕は8年前に初めてあそこをクルマで走ったが、あの場所には本当に驚かされた。全長22キロもあるレースコースなんて、それまで一度も見たことがなかったからね! 乗用車であそこを走っている時ですら、そのスピードと興奮を実感できるんだから、F1カーで走ったらもの凄かったに違いないと思う。コーナーがたくさんありすぎて、全部の名前を覚えられないしね! でも、1周全体を走りながら、次にどのコーナーが来るのかは分かる。これは重要なことだ。どのコーナーも素晴らしいから、特に好みのコーナーはない。とにかく、クルマで走るのが本当に楽しいコースだね。
初めて北コースを走って以降、どの位の頻度でそこを走っていますか?
それ以降、それほど頻繁には走っていない。多分10周程度だろう。でも、2、3週間前にトヨタ・オーリスで走ったよ。とても楽しかったね。2、3周しただけだったけど、それでも素晴らしい興奮を味わえた。かつて僕は頻繁にテレビゲームで遊んでいて、そのゲームで北コースを走っていたんだ。今はその時間はないけどね。
ドイツのファンとの関係は如何ですか?
F1に来てから、毎年益々多くのドイツ人のファンのサポートを感じている。グランドスタンドに大勢のファンが来てくれるのは嬉しいね。トヨタの帽子とシャツを身に着けているファンのみんなを目にすると、良い気持ちになる。今のF1グリッドにはドイツ人が5人いるから、ドイツ人のファンにとっては応援するドライバーがたくさんいるんだ。だから、ニュルブルクリンクやホッケンハイムに来ると、僕たちみんなが本当に自分たちの家に来たかのように感じるんだ。ニュルブルクリンクにとってトヨタは地元のチームといえるから、僕たちはたくさん応援してもらえるだろうし、みんなが期待しているような結果を彼らにプレゼントできればいいなと願っている。
もしF1ドライバーでなかったとしたら、ドイツGPを見に行きますか?
それに答えるのは難しいね。と言うのも、今の自分がいる状況と全く違う状況にいた場合、自分が何をするか想像するのは簡単じゃないからね。でも、週末の間ずっとキャンプ場で大音量の音楽を流しながら、たくさん飲んで、とにかくF1に情熱を傾けているファンを見たことがある。彼らは本当に楽しんでいる様子だった。多分、テレビから得られる情報の方が多いだろうけど、あの雰囲気はその場にいなければ得られない。だから、僕だったら、実際のレースが行われている場所で、そうしたファンのみんなと一緒にいるだろうね。
開催日程:2009年 F1 ドイツGP
カテゴリー: F1 / ティモ・グロック / トヨタ / F1ドイツGP
ニュルブルクリンクでのこれまでの体験を教えてください。
初めて行ったのは2000年のことで、当時の僕はADACフォーミュラ・ジュニアでレースしていた。それが僕のカーレースでの最初のシーズンだったんだ。それ以来、僕は頻繁に足を運んできた。特に、2004年にF1にステップアップする前はね。と言うのも、基本的に僕が参加するレースは全てドイツ国内で開催されていたから、ニュルブルクリンクは僕にとって第二の故郷のようなものなんだ。また、これまでニュルブルクリンクでのレースでは、たいてい成功を掴んできた。参加したレースのほとんどで優勝か、もしくは表彰台を獲得しているんだ。
ニュルブルクリンクでの一番の思い出は?
良い思い出はたくさんあるが、その中で最高のものは、多分2007年のGP2だろう。その前年は競争力のあるクルマに乗れず、中団グループで苦戦していたため、その年は、あのコースで唯一の悪い思い出でもある。でも、2007年にGP2がニュルブルクリンクに戻った時、僕はiスポーツに所属していたから状況は大きく変わっていた。僕は後続に0.5秒以上の差をつけてポールポジションを獲り、メインレースで優勝し、続くスプリントレースでは5位でフィニッシュした。あれは僕のタイトル争いにとっても、本当に良い週末だった。僕がニュルブルクリンクでレースしたのはあの時が最後なんだ。だから、今回もそうした良い戦績を持続できたらと思っている。
あなたにとってニュルブルクリンクでレースするのは、特別なことなのでしょうか?
今の状況下で、ニュルブルクリンクでレースするのは最高の気分だ。自分の国にいるわけだし、数多くの僕のファンがグランドスタンドに陣取ってくれて、その上、家族や友人たちが周囲にいてくれるからね。また、トヨタの母国レースの一つでもあるため、チームにとっても特別なレースになる。ただし、F1やGP2でのレースを始める前までは、母国でのレースは別に珍しくも何ともなかった、ということも言っておかないとね。なぜなら、僕はドイツのレース界で育ったわけで、レースは全てドイツ国内で開催されていたからさ! 国際レースの舞台に移ってからは、ドイツでレースするのは、たとえあったとしても年に1度か2度になった。その時からドイツでのレースが僕にとって本当に特別なものになったんだ。
現在のコースのF1用レイアウトの中で、好きなコーナーはありますか?
好きなコーナーはないが、コースの左カーブから右カーブへと連続するシューマッハS字コーナーは楽しめるね。昨年までは全開で行けたけど、新レギュレーションになったので、今回は違うかもしれない。その部分以外は、全体的に良い流れが続くコースだ。ただし、改修された第1セクターはかつてよりも幾分遅くなったし、全体的に追い越しは非常に困難だ。
母国グランプリでレースする時は更にやる気が増すものでしょうか? それとも、いつもより大きなプレッシャーがかかるのでしょうか?
母国レースだからと言って、いつも以上のプレッシャーは感じない。あらゆることがポジティブだよ。サーキットが変わっても、僕のやる気は特に変わらない。僕は常に自分の全てを出し切り、チームのために好成績を挙げるべく、最善を尽くしている。確かに、自分の母国レースで成功するのはいつもより少しだけ嬉しいかもしれないが、僕のラップタイムやレースの最後に得られるポイント数がそれで変わることは全くない。全てのレースが重要だし、もし自分の100パーセントを出していないとしたら、そのドライバーは自分の仕事をきちんとやっていないということになる。
ニュルブルクリンクの北コースをどう思いますか?
本当に強烈な印象のコースだし、かつてF1カーでレースしていたなんて、本当に信じられないことだ。僕は8年前に初めてあそこをクルマで走ったが、あの場所には本当に驚かされた。全長22キロもあるレースコースなんて、それまで一度も見たことがなかったからね! 乗用車であそこを走っている時ですら、そのスピードと興奮を実感できるんだから、F1カーで走ったらもの凄かったに違いないと思う。コーナーがたくさんありすぎて、全部の名前を覚えられないしね! でも、1周全体を走りながら、次にどのコーナーが来るのかは分かる。これは重要なことだ。どのコーナーも素晴らしいから、特に好みのコーナーはない。とにかく、クルマで走るのが本当に楽しいコースだね。
初めて北コースを走って以降、どの位の頻度でそこを走っていますか?
それ以降、それほど頻繁には走っていない。多分10周程度だろう。でも、2、3週間前にトヨタ・オーリスで走ったよ。とても楽しかったね。2、3周しただけだったけど、それでも素晴らしい興奮を味わえた。かつて僕は頻繁にテレビゲームで遊んでいて、そのゲームで北コースを走っていたんだ。今はその時間はないけどね。
ドイツのファンとの関係は如何ですか?
F1に来てから、毎年益々多くのドイツ人のファンのサポートを感じている。グランドスタンドに大勢のファンが来てくれるのは嬉しいね。トヨタの帽子とシャツを身に着けているファンのみんなを目にすると、良い気持ちになる。今のF1グリッドにはドイツ人が5人いるから、ドイツ人のファンにとっては応援するドライバーがたくさんいるんだ。だから、ニュルブルクリンクやホッケンハイムに来ると、僕たちみんなが本当に自分たちの家に来たかのように感じるんだ。ニュルブルクリンクにとってトヨタは地元のチームといえるから、僕たちはたくさん応援してもらえるだろうし、みんなが期待しているような結果を彼らにプレゼントできればいいなと願っている。
もしF1ドライバーでなかったとしたら、ドイツGPを見に行きますか?
それに答えるのは難しいね。と言うのも、今の自分がいる状況と全く違う状況にいた場合、自分が何をするか想像するのは簡単じゃないからね。でも、週末の間ずっとキャンプ場で大音量の音楽を流しながら、たくさん飲んで、とにかくF1に情熱を傾けているファンを見たことがある。彼らは本当に楽しんでいる様子だった。多分、テレビから得られる情報の方が多いだろうけど、あの雰囲気はその場にいなければ得られない。だから、僕だったら、実際のレースが行われている場所で、そうしたファンのみんなと一緒にいるだろうね。
開催日程:2009年 F1 ドイツGP
カテゴリー: F1 / ティモ・グロック / トヨタ / F1ドイツGP