ジョージ・ラッセル F1アメリカGP予選「もっとポテンシャルを引き出せたはず」

前戦シンガポールGPで優勝を飾った勢いを持ち込み、スプリントでは混乱を回避して2位と好調な走りを見せたが、土曜の予選ではフロントロウ入りを逃した。日曜の決勝はマックス・フェルスタッペンとランド・ノリスの後方、2列目からスタートする。
ラッセルはフィニッシュ後の心境を問われ、「フラストレーションがあるね。実を言えば、ラインを越えたときはラップに満足していた」と語った。
「もちろんもっとポテンシャルを引き出せたはずだけど、それは誰にでも言えることだし、特にこういうサーキットではね。まあ、これでいい。明日は新しい一日だ。1コーナーをうまく抜ける必要があるし──今日見た通り、何が起きてもおかしくない」
スプリントで5番手スタートから2位まで順位を上げたことが、決勝での自信につながるかと問われると、ラッセルは慎重な姿勢を見せた。
「スプリントは10周ほどしかなかったけど、明日は50周以上だ。それにマクラーレンのペースはまだ見えていない。だから明日に向けて“過信している”なんてことは言えないけど、悪いポジションでもないと思う」

アントネッリもQ3進出、DRSトラブルで7番手
メルセデスのもう一方のガレージでは、アンドレア・キミ・アントネッリがスプリント予選ではQ3進出を逃したものの、今回はしっかりと最終セッションに進出し7番手を獲得した。
アントネッリは「1回目のラップで、メインストレートでDRSが開かなかった。原因を確認する必要があるけど、DRSなしで走ったからコンマ数秒は失ったと思う」と説明した。
「最後のラップではフロントタイヤがうまく機能せず、アンダーステアに苦しんだ。もっと上を狙っていたから残念だけど、明日に向けて前を向いていく。スプリントと予選の間でマシンを大きく変えたわけじゃないけど、風向きが大きく変わるからバランスに影響すると思う。予選に合わせつつ、明日を見据えたセットアップにした」
メルセデス、決勝でのペース再現が鍵に
ラッセルはここ数戦で着実にマシンへの信頼を取り戻しており、予選の手応え自体は悪くない。決勝ではCOTA名物の1コーナーでの混戦をどう抜けるか、そしてロングランでのタイヤマネジメントが勝負を分けるだろう。アントネッリもDRSトラブルを抱えながらもトップ7入りしており、メルセデス勢が再び表彰台を狙えるポテンシャルは十分にある。
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