キャデラックF1、ボッタスとペレスの担当レースエンジニアを決定

2025年シーズンをレースから離れて過ごした両ドライバーにとって、2026年はF1キャリアの再出発となる重要な一年となる。チーム初年度に向け、キャデラックF1はドライバーラインアップに続き、トラックサイドの中核を担うエンジニア陣の布陣も固めた形だ。
ペレス陣営:カルロ・パセッティが担当
ペレスのレースエンジニアを務めるのは、元アストンマーティンのパフォーマンスエンジニアであるカルロ・パセッティだ。パセッティはアストンマーティンでの経験を経てキャデラックF1に加入し、2026年のデビューシーズンでペレスの「無線の声」を担う。
ペレスはこれまでにザウバー、マクラーレン、フォース・インディア/レーシング・ポイント、そしてレッドブルでF1を戦い、通算11勝を挙げたメキシコ史上最も成功したF1ドライバーである。キャデラックF1は、その豊富な経験を最大限に引き出す体制を整えた形だ。
ボッタス陣営:アルピーヌ出身のジョン・ハワード
一方、ボッタスのレースエンジニアを務めるのは、元アルピーヌのジョン・ハワードである。ハワードは2010年にルノーとして参戦していたエンストンのチームに加わり、約15年間にわたって在籍。2022年後半にはシニア・パフォーマンスエンジニアに昇格し、その後はピエール・ガスリーのレースエンジニアを務めていた。
ハワードは、カレル・ロースがアルピーヌのトラックサイド・エンジニアリング責任者に就任した後、レースエンジニアへ昇格。その後4月にアルピーヌを離れ、8月にキャデラックF1と合流している。

キャデラックF1の準備は着々と進行
キャデラックF1は2026年からフェラーリのカスタマーエンジンを使用して参戦する予定で、すでに実走テストも開始している。ペレスは11月にイモラでブラックリバリーの2023年型フェラーリをドライブし、キャデラックとして初の実走テストを担当した。関係者によれば、この際の最速ラップは1分16秒台で、SNS上で流れた1分17秒2よりも速かったという。
また、ボッタスはアブダビGP後にキャデラックでのシートフィッティングを実施。2025年シーズンをレースから離れて過ごした両ドライバーにとって、2026年は再起を期す重要な一年となる。
スーパーボウルで2026年リバリー発表へ
キャデラックF1は今月初め、2026年用リバリーを2月8日のスーパーボウル中に放映される広告で公開すると発表した。世界最大級のスポーツイベントを舞台にした発表は、新チームとしての存在感を一気に高める狙いがある。
デビューイヤーに向け、ドライバー、エンジニア、マシン開発、そしてブランディングまで、キャデラックF1の準備は最終段階へと入っている。
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