ジョージ・ラッセル 「メルセデスF1はコンストラクターズ2位を狙える」

現在メルセデスはランキング2位をキープしているが、後半戦で勢いを取り戻したレッドブルが33ポイント差で追い上げており、最終戦での直接対決が決定打となる。
ラッセルは木曜メディアデーで、目標は明確だと語る。
「正直、また1レースにすぎないけれど、もちろんコンストラクターズ2位を確保したい。カタールで決められなかったのは残念だったけれど、今週末は大きなチャンスがある。シーズン最後のレースを楽しみたい」
前戦カタールでは6位に終わったが、ラッセルはパフォーマンス自体はもっと良かったと振り返る。
「アイザック(ハジャー)のおかげで長い時間トラフィックに捕まることになったね。でも僕らはとても競争力があった。基本的にはオスカー(ピアストリ)だけが僕らより強かったと思う。
「9回のうち9回は、競争力があれば結果はついてくる。でもこれは10回のうちの1回で、速さがあっても結果が望んだ方向に転がらなかった。7周目のセーフティカーと、イン側スタートだったことも影響した。最初の4列でイン側からスタートしたドライバーは全員少なくとも1つ順位を落としていたから、あれで週末が難しくなった」
ラッセルは今年ドライバーズランキング4位を確定させ、2022年のキャリアベストに並んだ。シーズン比較を問われ、今年がより充実していたと断言する。
「どちらのシーズンも強かったけれど、今年は間違いなく僕が最も競争力を発揮した年だ。2022年は初めてポーポイズに直面してチームも自分も苦しんだし、初めてルイスと同じチームだった。でも今年は本当に強かった」

アントネッリはルーキーイヤー最終戦へ「成長し続けた1年だった」
メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、アブダビでF1初年度を締めくくる。現在ランキング7位と堂々たる位置につけており、メルセデスのコンストラクターズ2位争いの重要な要素にもなっている。
初年度を振り返り、アントネッリはこう語る。
「すごく速かった1年だった。メルボルンはそんなに前のことに思えないのに、もうシーズンが終わってしまうのは正直さみしい。もっとレースがしたい気持ちもあるけれど、もちろん無理だね。
「アップダウンのあるシーズンだったけれど、後半戦はとても良かった。ポジティブなことが多かったし、難しい瞬間があっても、学んだことは本当に大きかった。人としても大きく成長した一年だったと思う。最後をしっかり締めくくって、2026年に集中したい」
メルセデスの2位争いは「実力vs勢い」
メルセデスは純粋なパフォーマンスの面では安定しており、ラッセルもアントネッリも後半戦で確実にポイントを積み上げてきた。一方レッドブルは、フェルスタッペンの怒涛の巻き返しでランキングを押し上げており、勢いの面では脅威となる。
最終戦アブダビはタイヤデグラデーションとトラックポジションが重要で、序盤の混乱やセーフティカーが結果を大きく左右する。それはカタールのラッセルが示したとおりだ。
メルセデスがクリーンなレース展開を得られれば、依然として優位に立つ。しかしレッドブルが前でフィニッシュする組み合わせが生まれれば、33ポイント差は決して安全とは言えない。
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