F1 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ
2019年にウィリアムズでF1デビューを果たすジョージ・ラッセルは、F1キャリアの固定ナンバーとして“63”を選択した。

20歳のジョージ・ラッセルがウィリアムズからF1デビューを飾ることが決定し、2019シーズンのF1グリッドには、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とランド・ノリス(マクラーレン)と共に3人の英国人ドライバーが並ぶことになった。

ジョージ・ラッセルは、F1キャリアで使用するカーナンバーに“63”を選択。これは George Russell という自身の名前を 6eoge 3ussell に置き換えたもの。すでにアブダビテストではこのイニシャルを用いたロゴがヘルメットに刻まれている。
6eoge 3ussell
2018シーズンのジョージ・ラッセルはART Grand PrixからFIA F2シリーズに参戦してタイトルを獲得。ジョージ・ラッセルは同郷のライバルで、友人でもあるランド・ノリス(2019シーズンにマクラーレンからデビュー)と同時にF1デビューを果たす。

McLaren BRDC Autosport Awardを歴代最年少で受賞した経験を持つジョージ・ラッセルは、今シーズンはメルセデスリザーブドライバーに抜擢されており、レースとチャンピオンシップを勝ち抜く術を学んできた。

ランド・ノリス、そして、ルイスハミルトンと共に、英国の誇りを背負ってモータースポーツ界の頂点に挑むジョージ・ラッセルについて知っておくべき情報をまとめてみよう。

ジョージ・ラッセル (George Russell)
生年月日:1998年2月20日
国籍:英国

過去の獲得タイトル:
2018シーズンFIA F2シリーズ
2017シーズンGP3シリーズ
2014シーズンF4選手権

これまでのキャリアの歩み
英国東部キングズ・リン出身のジョージ・ラッセルは、元F1ドライバーで現Sky Sports解説者のマーティン・ブランドルと地元が同じで、8歳で英国の国内カート選手権に参戦を開始した。

レーシングカート界で頭角を現したジョージ・ラッセルは、2006シーズンから2012シーズンにかけてMSA英国カデット選手権をはじめとする数多くのタイトルを獲得し、2009シーズンには英国オープン選手権の王者にも輝いた。

2010シーズンから2013シーズンにかけては、上級クラスのRotax Mini Max選手権で活躍。ブリティッシュ・スーパー1、フォーミュラ・カート・スターズ・ブリティッシュ、カートマスターズ・ブリティッシュ・グランプリなど数々のタイトルを席巻した。

国際的なカートシーンで注目の存在に
2011シーズン、ジョージ・ラッセルは厳しい競争で知られるSKUSA Supernationalsに参戦してヨーロッパのトップカーターと張り合える才能の持ち主であることを証明すると、2012シーズンにはCIK-FIAヨーロッパジュニアチャンピオンに輝き、2013シーズンに連覇を達成した。

2014年:ジュニアフォーミュラを席巻
ジョージ・ラッセルは本格的な4輪レース進出デビューとなった2014シーズンから多忙なスケジュールをこなした。彼はKoiranen GPとTech 1 Racingの2チームに籍を置きながら、 BRDC F4選手権とフォーミュラルノーに同時参戦した。

注目すべきは、ルーキーイヤーの最終戦スネッタートンで、Lanan Racing チームメイトのアルジャン・マイニ、HHC Motorsport のセナン・フィールディング&ラウル・ハイマンとの四つ巴のチャンピオン決定戦を冷静に制してのF4タイトル獲得だ。

ジョージ・ラッセルはこの活躍によって、英国人若手ドライバー最高の栄誉であるMcLaren BRDC Autosport Awardを歴代最年少で受賞し、副賞10万ポンド(約1,470万円)を獲得。2015シーズンからジュニアフォーミュラの名門CarlinからF3に参戦することになった。

ヨーロッパF3・GP3での活躍
ヨーロッパF3デビュー戦となったシルバーストン戦で、ジョージ・ラッセルはアントニオ・ジョビナッツィやシャルル・ルクレール(共に現在はF1デビュー済み)などを抑えて優勝すると、シーズンを通じて強力なパフォーマンスを示し、ルーキーイヤーをランキング6位で終えた。

2016シーズン、ヨーロッパF3で2シーズン目を迎えたジョージ・ラッセルは、CarlinからHitech GPに移籍。年間2勝を記録して3位でシーズンを終えた。2017年1月、ジョージ・ラッセルはF1のサポートレースシリーズGP3にART Grand Prixから参戦することをアナウンスした。

2017シーズンのGP3シリーズのジョージ・ラッセルは、あの伝説的サーキットスパ・フランコルシャンで圧勝するなど抜群の強さを発揮し、デビューイヤーでGP3タイトルを獲得。この若き英国人レーシングドライバーに対する賛辞はますます高まっていった。

メルセデス F1のジュニアドライバーへ
メルセデスのヤングドライバープログラム加入が発表されてまもなく、ジョージ・ラッセルはハンガリーで行われた夏季テストでメルセデスのF1マシンを初体験し、さらには2017シーズン終盤2戦(ブラジル / アブダビ)ではメルセデス製パワーユニットを搭載したForce Indiaのマシンでフリープラクティスを走った。

そして2018年10月、名門ウィリアムズとの複数年契約締結が発表され、フルタイムF1ドライバーになるというジョージ・ラッセルの夢は現実のものとなった。

2018年はF2王者を獲得
2018シーズンのジョージ・ラッセルはART Grand PrixからF2に参戦して、デビューイヤーでのチャンピオン獲得した。

2019シーズンのジョージ・ラッセルは、同じ英国出身でジョージ・ラッセル同様に評価の高いランド・ノリス、そしておそらく現在キャリア絶頂期にあるルイス・ハミルトンと共に英国人F1トリオの一角を担うことになるが、彼はF2チャンピオンという実績と勢いを持続したままF1に挑むことになる。

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カテゴリー: F1 / ジョージ・ラッセル / ウィリアムズ・レーシング