ガブリエル・ボルトレト、アウディF1の競争力を確信「2030年より前に勝てる」

アウディはベルリンでR26を発表した際の声明で、「我々の目標は2030年にチャンピオンシップを勝ち取ることだ」と明言している。
チームは、最初の数年間は成長と学習のフェーズになると理解した上で、それでも5年以内にタイトルを争い、勝利を狙えるだけの競争力を身につけるという明確な野心を持っている。
この目標は、F1で2年目を迎えるボルトレトにとっても前向きな材料だ。
「できれば2030年より前に、そこに到達したい」とボルトレトは語る。
「F1に参戦してきた他のチームを見ても、競争力を持つまでに何年もかかっている例はたくさんある。簡単な挑戦ではない」
そう認めた上で、ボルトレトはアウディの立ち位置を冷静に分析している。
「今は2026年で、新しいレギュレーションの年だ。僕たちは自分たちでパワーユニットを作っているし、単なる自動車メーカーとして参戦するわけではない。本当にすべてをゼロから築いている」
プロジェクトの困難さは理解しつつも、チームの内部には確かな手応えを感じているという。
「もちろん簡単ではないし、やるべき仕事は山ほどある。でも、とても優秀な人材を新たに迎え入れていると感じている。もともとチームにいた人たちも、すごくモチベーションが高くて、素晴らしい仕事をしている。本当に、正しい方向に進んでいるという感覚がある」
プロジェクトを成功させるためには、ドライバーとしての自分の役割も明確だとボルトレトは語る。
「今やっていることを続けるだけだ。チームのそばにいて支え、コース上ではベストを尽くす。そして、ある意味でリーダー的な存在になることも大事だと思っている」

その中で重要な存在となるのが、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグだ。
「ニコと一緒に、それはとても重要なことだ。最終的にクルマをドライブするのは僕たちだからね。どの方向に進みたいのか、クルマをどう開発していきたいのかを示す必要がある」
一方で、個人的な目標設定については慎重な姿勢を崩さない。理由は、R26の競争力がまだ分からないからだ。
「オーストラリアに行って、もしクルマが競争力不足だったら、自分が何を望んでいるかは関係なくなる」
理想と現実を切り分けながら、ボルトレトは率直に語る。
「もちろんレースに勝ちたい。でも現実的に考えれば、最初の年にそれが起きる可能性は低い。まだやるべきことが多すぎる」
それでも、彼が強く求めているものは明確だ。
「とにかく競争力を持ちたい。何かを争える位置にいたいし、シーズンを通して前進している姿を見たい」
最後に、ボルトレトはその思いを一言で表現した。
「一言で言うなら“進歩”だ。シーズンを通じてチームが成長し、改善し、毎戦少しずつでも良くなっていく。その姿を見たい」
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