FIA 冷却ベストなどF1でさらなるドライバー冷却システムを模索
FIA(国際自動車連盟)は、酷暑時にドライバー冷却システムを作動させることをチームに奨励するため、このスポーツの技術規則を変更することを検討している。

昨日、世界モータースポーツ評議会は、チームがマシンのサバイバルセルの下側にスクープを装着できるようにする変更を可決した。

「これによりコックピット内の冷却が改善されるだろう」とFIAのシングルシーター部門責任者のニコラス・トンバジスはメディアに語った。

「以前はチームから却下されたアイデアだったが、今は承認されている」

これは、高温で予想外の事態となり、ドライバーに多大な負担をかけた今年のカタールGPへの対応だ。

FIAは、熱、湿度、およびその2つの組み合わせに関連する「正しいパラメーター」を理解するために医学の専門家に相談した

「しかし、トラックの厳しさもある程度はある」とトンバジスは付け加えた。

「カタールのようなG負荷の非常に大きいサーキットだからなのか。ハンガリーのような一般的に言って低速コーナーが多いサーキットでも非常に暑くなることはあっても、カタールほどひどくはならない」

「だから、分析が必要だ」

しかし、FIAは特定のコンディションで追加のクーリングパッケージを導入する意向を示している。

市販のドライバー用クーリングパッケージは存在し、GTやサルーンカーレースでは多用されているがパフォーマンスへの影響を考慮すると、チームが追加の重量に耐えることを好まないため、、F1では採用されていない。

これに対し、FIAはF1チームにインセンティブを与えるルールの導入を検討している。

「レギュレーションとしてはまだ導入していないが、大まかな意図としては、天候があるレベルを超えた場合、我々FIAがそのコンディションでのレースを宣言し、マシンに追加重量(おそらく2キロ程度)を与えることを義務付けるというものだ」とトンバジスは明かした。

「そして、ドライバーを冷却する目的で使用することが義務付けられる」

「冷却ベストのような解決策を十分に検討することが可能になる」

「我々は、具体的に何を取り付けなければならないかを規制するのが最善かを考えてきた。システムを標準化しようとし始めると、補遺やその他もろもろでかなり時間がかかると思う」

「もし我々がチームに対して、『あなたは2キロを持っているので、この目的に使うように』と指示すれば、チームの利益になると思う。ドライバーは冷静さと集中力を保ち、パフォーマンスを落とさずにすむからだ」

具体的な内容はまだ決まっていないが、おそらく、チームがシステムをバラストとして使おうとするのを阻止するために、コックピット内に必須のウェイトを搭載することになるだろう。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / FIA(国際自動車連盟)