フェラーリF1代表バスール「ティフォシの情熱がハミルトンの活力になった」

スクーデリアはホームレースで表彰台を飾ることはできなかったが、シャルル・ルクレールが4位に入賞し、ハミルトンはグリッド10番手から6位までポジションを上げた。ハミルトンは直前のオランダGPでの違反による5グリッド降格ペナルティを受けていた。
ハミルトンにとって、フェラーリのドライバーとして臨む初のイタリアGPは、シーズンを通して楽しみにしていた一戦だった。ファンは週末を通して7度の王者を温かく迎え入れ、モンツァ到着前からすでに、フェラーリがミラノでティフォシ向けの特別イベントを開催し、盛り上げていた。
ハミルトンは週末を通じてメディアに対して明るい表情を見せており、その理由についてバスールは明確に語った。
「彼が水曜と木曜にミラノでティフォシから受けたエネルギーは、彼にとって非常に特別なものだったと思う」とバスールはイタリアGP後に語った。「彼がこれを予想していたのかどうかは分からないが、とにかく素晴らしいもので、週末を通して彼に特別な後押しを与えたと思う」
「決勝後にファンへ挨拶に行ったときも、ティフォシは本当に素晴らしかった。我々がこれを過小評価しているのか、それともあまり議論していないだけなのか分からないが、私自身も含めて、毎回あの場に行くたびに驚かされる」
「我々は人生最高のレースをしたわけではなく、少なくとも表彰台を期待していたが、叶わなかった。それでもティフォシはそこにいて、情熱を持ち続け、応援し続けてくれる。だからこそ表彰台を与えられなかったのは残念だ。しかし、このエネルギーがチームに活力を与え、週末を通してルイスの周りにポジティブな雰囲気を作ったのは確かだ」
フェラーリはモンツァで週末の序盤から好調に見え、ハミルトンがFP1でトップを取り、ルクレールが3回のフリー走行すべてで2番手につけた。予選でもフロントローを争う展開だったが、最後のアタックで一歩及ばなかった。
決勝では表彰台を争う速さまではなかったものの、ルクレールはオスカー・ピアストリとのホイール・トゥ・ホイールバトルで観客を大いに沸かせた。また、ハミルトンがグリッド10番手から見事な追い上げを披露し、最終的に元チームメイトのジョージ・ラッセルの後方6位でチェッカーを受けた姿にも、多くの声援が送られた。

バスールは次のように説明した。「我々はペナルティを受け入れなければならなかった。週末の最初から、プラス5は簡単ではないと分かっていたが、それでも彼はラッセルのすぐ後ろまで戻ってきた。FP1の最初のラップから決勝の最後のラップまで、彼のペースはずっと良かった」
「正直に言えば、これは先週のザントフォールトから始まっていたと思う。あの週末の結果は彼にとってポジティブではなかったが、週末の序盤からルクレールと比べてペースは良く、気分も良かった」
「決勝では30周目までラッセルと戦っていた。つまり、彼はより良い位置に戻っていたということだ」
6位は、シルバーストンでの4位以来のハミルトンにとってベストリザルトであり、2戦連続ノーポイントからの脱出となった。今季はまだ表彰台に上がれていないが、バスールは残り8戦で必ず実現すると確信している。
「彼はザントフォールトでラッセルと戦うことができたし、今日は10番手スタートからラッセルのすぐ後ろまで追い上げた」とバスールは語った。「ラッセルはすでに数回表彰台に立っている。だから我々はルイスが表彰台に立つことを期待できる」
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