フェラーリF1 ガブリエル・ボルトレトを2027年ハミルトン後任候補として注視

今季いまだ勝利がないフェラーリは2026年マシン開発に重点を移す中、将来のドライバー体制についても水面下で検討を進めている。
ルーキーシーズンを戦うボルトレトは、経験豊富なチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグを上回るパフォーマンスを発揮し、予選や決勝で存在感を高めている。その成長ぶりはフェラーリ首脳陣の目に留まり、2027年の有力候補の一人として注目を集めている。
フェラーリの2025年F1シーズンはいまだ勝利がなく、通常モンツァで試されるトラック特化型アップグレードを投入した後、チームの焦点はすでに2026年マシンに移りつつある。シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンは来季チャンピオン争いが可能なマシンを望んでおり、そこでの不足はマラネロでのハミルトンの長期的な将来に疑問を投げかける可能性がある
ハミルトンはフェラーリとの契約において、2027年以降もチームに残るかどうかを決定づける重要な条項を保持している。チーム代表フレデリック・バスールや会長ジョン・エルカーンを含む首脳陣は、後任計画を検討せざるを得ない状況だ。現時点で7度のワールドチャンピオンを交代させる即時の計画は存在しないものの、フェラーリはすでにハミルトン以後の時代に向けた才能を評価し始めている。
ザウバーの新人ガブリエル・ボルトレトがフェラーリの注目を集める
スイスのメディア『Blick』の報道によれば、ザウバーの若手ドライバー、ガブリエル・ボルトレトは2025年のルーキーキャンペーンで際立ったパフォーマンスを見せ、注目を集めている。ブラジル人ドライバーである彼は、経験豊富なチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグを継続的に上回り、6戦連続で予選Q2進出あるいはトップ10シュートアウト進出を果たしている。モンツァでは、ペナルティによりグリッド降格となったハミルトンを含むベテラン勢の前からスタートすることもあった。
これらの好結果は、2027年にハミルトンがチームを去る可能性を見据えるフェラーリの首脳陣の目に留まったと考えられている。ガブリエル・ボルトレトがプレッシャー下で経験豊かなライバルたちと安定して渡り合える能力は、将来的なフェラーリ候補としての資質を際立たせている。

アロンソ、ボルトレトの印象的なルーキーシーズンを称賛
ガブリエル・ボルトレトのメンターでありマネージャーでもあるフェルナンド・アロンソは、彼がオーストリアGPで初めてF1ポイントを獲得した際に若手ブラジル人の飛躍について語った。アロンソは、シーズンを通じてボルトレトが非常に優れたパフォーマンスを発揮しており、ニコ・ヒュルケンベルグが時折ポイントを獲得する一方で、多くの場合彼を上回っていると強調した。そして、初ポイント獲得は有望なキャリアの始まりであり、すべてのドライバーにとって忘れられない達成であると述べた。
将来を見据えるフェラーリにとって、ガブリエル・ボルトレトはグリッド上で存在感を高めており、モンツァでの印象的な走りもあって、2027年シーズンに最も注視される若手の一人として浮上している。7度のワールドチャンピオンがスクーデリアを去る決断を下した場合、彼がルイス・ハミルトンの後任候補となる可能性は十分にある。
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