フェラーリF1ドライバーが語るモンツァで赤を着ることの意味
シャルル・ルクレールは演壇で彼を迎えた騒ぎに心を打たれ、コース上にファンがなだれ込んで表彰台の下でトップ3ドライバーを祝うのは伝統となっている。そして、表彰台でルクレールは誰かを探していた。
「見渡す限り人がいた」と今週末のイタリアグランプリに先立ってシャルル・ルクレールは語った。
「ぎゅうぎゅうだった。僕は母を見つけようとしていた。彼女はグランドスタンドにた」
「彼女は僕がポールポジションを獲得したのを見て、土曜日の夜に到着したけど、僕は日曜日のパスを持っていなかった。すでに誰かにそれを約束していたので、『お母さん、僕に用意できる唯一のパスはグランドスタンダ』とった。彼女はメインストレートにいた。彼女を見つけようとしていたけど、人が多すぎた」
「そこにいることは、とても特別な瞬間だった。フェラーリのためにレースをしていると赤しか見えない。または 98% の人が赤だ。これにより、ホームのように感じることができる」
今週末、シャルル・ルクレールとチームメイトのカルロス・サインツJr.は、フェラーリのドライバーとしてそれぞれ 4 回目と 2 回目のモンツァに向かい、スポーツ界で最も熱狂的な観衆の前でレースをした後、象徴的な表彰台に戻ることを望んでいる。
「どんな子供にとっても夢の実現だ」とカルロス・サインツJr.は語った。
「子供の頃からF1、フェラーリ、モンツァを見ていたし、モンツァでフェラーリのドライバーになるのは最高の気分に違いないと言っていた」
「今年、僕たちが競争力のある車を手に入れているのは幸運であり、モンツァで競争力のあるフェラーリを持つことができる。特別なものになるだろう。2019年にシャルルが感じた勝利の感覚は、まだ経験したことがないけど、昨年はとてもエキサイティングで、最高の週末の1つだった」
ご想像のとおり、今年で 100 周年を迎えるフェラーリのホームレースは、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.にとって多忙なレースであり、車がコースに出る前に対処しなければならないスポンサー業務やファンイベントが数多くある。
それはファンがヒーローの生身の姿を垣間見る機会を提供します。彼らがミラノに向かうとき、群れができるのにそれほど時間はかからない。
「クレイジーだ」とカルロス・サインツJr,は語った。
「昨年、ミラノの中心部にあるフェラーリ ストアに行った。5 分もしないうちに、僕たちが店内にいるという情報が漏れた。突然、何千人もの人々が外で僕たちを待っていた」
「若いファンがたくさんいて、それを見るのはうれしかった。店を出ることができなかった。店内は満員だったので、店を出れるように警備員を配置しなければならなかった。誰もがとても興奮していた。見たことがない光景だった」
彼らが見つからずにイタリアのどこにでも行くのは難しい。レース週末になると、モンツァの街はフェラーリ ファンで溢れかえる。彼らは、モンツァの『テンプル・オブ・スピード（スピードの殿堂）』が置かれている公園全体に広がり、カルロス・サインツJr.やシャルル・ルクレールがドライブまたはサイクリングするのを見たいと思っている。
パドックへの入り口は混雑し、ファンが殺到し、ヒーローを見るためにアクセス道路を塞ぐことがよくある。大混乱だ。F1ドライバーとして何年も過ごし、フェラーリで楽しい時間を過ごした今でも、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.は、人々が彼らを見に行き、セルフィーを撮ったり、サインを求めたりするという事実にまだ慣れていない。
「結局のところ、僕は子供の頃と同じ人間であり、F1ドライバーに憧れていたので、非常に奇妙だ」とシャルル・ルクレールは語った。
「ある日、自分が想像もしていなかった状況にいる。僕が子供の頃は、いつか同じ場所で子供たちが僕に憧れてくれるなんて思っていなかった」
「とても特別な感覚だ。フェラーリチームの一員であり、スクーデリア・フェラーリのドライバーであることを誇りに思う。とても幸運なことだ。多くの人が応援してくれ、一緒にキャリアを歩んでいるのを見るのはいつでも非常に特別な習慣だ。幸せなときは幸せで、悲しいときは悲しい。一人じゃないと感じさせてくれる。」
カルロス・サインツJr.は「シルバーストーンでマクラーレンのドライバーでいられたことは良かったけど、モンツァでフェラーリのドライバーになったことは、公平ではないので比較したくないけど、誰もがイタリアの人々がどれほど情熱的で、フェラーリがイタリアで何を意味するかを知っている」とコメント。
「それは非常に大きく、説明するのが難しいことだ。僕でさえ、彼らがいかに情熱的で、チームに関与し、チームがどのように行動するかが彼らの気分を大きく変えることができることを理解するのが難しい場合がある」
「シャルルが言ったように、挨拶したり、笑顔を浮かべたり、写真を撮ったりするだけで、誰かの人生に大きな影響を与えることができるのは少し奇妙だと思う。僕は今でもごく普通の生活を送っている普通の男だ。ヒーローや特別な人だとはまったく感じていない」
モンツァはカレンダーで最速のトラックであり、そのロングストレートはフルスロットルでの長時間のスティントを要求し、シケインと中速ターンによって中断される。その結果、チームはダウンフォースを取り去り、車は最も細いウインフを走らせる。これは、すべてのドライバーが喜ぶ挑戦だ
「僕にとって、モンツァはシングルシーターに乗って以来、お気に入りのトラックの1つだ」とカルロス・サインツは語った。
「モンツァでの最初の周回を終えて以来、カレンダー上で最もチャレンジングであると同時に最も楽しいトラックであることがわかった。僕がずっと好きだった大きなブレーキング ゾーンの組み合わせがあるからね」
「マシンはローダウンフォースのよって通常のようには振る舞ってくれないし、アスカリとパラボリカという F1 で最高のコーナーがいくつかある。これら 2 つのコーナーは本当に信じられないくらいだ」
シャルル・ルクレールは「モンツァの特別なところは、そこに着くと、非常にローダウンフォースなセッティングによって、グリップがほとんど感じられないことだ。 グリップがまったくなく、ストレートでは非常に高速だ」
「ドライバーとしては常に新しい挑戦が好きだ。モンツァはそうした挑戦の 1 つであり、今週末のためにドライビングを適応させる必要があるため、非常に奇妙な感覚だ」
ライバルのレッドブルが非常に強かったことを考えると、今週末、彼らのファンの顔に笑顔を浮かべるのは、今年は少し難しいかもしれない。レッドブルは現在コンストラクターズチャンピオンシップで135ポイントリードしている。ドライバーズ ランキングでは、今シーズン 15 レース中 10 勝を挙げているマックス・フェルスタッペンが、109 ポイントという驚異的なアドバンテージを持っている。
フェラーリは、ハイダウンフォースなオランダのザントフォールト サーキットでレッドブルに近づいているように見えたが、レッドブルの強力な直進速度に大きく助けられて、ダウンフォースの低いスパ・フランコルシャンのようにモンツァで後退することが予想される。
とはいえ、フェラーリは表彰台争いを続けており、両方のクルマの強みであり、ここ数年と比較して大幅な改善だ。
「正直に言うと、理論上ではおそらく僕たちの最高のトラックではない。なぜなら、レッドブルは今年の初めから、特に直線速度で非常に強かったね。でも、僕たちはティフォシのモチベーションで全力を尽くす」とシャルル・ルクレールは語った。
「彼らにとって素晴らしい週末になることを願っている」
ちなみに2022年F1イタリアグランプリでは、スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.は、 モンツァ・サーキットの100周年を記念して、イエローのレーシングスーツを着用する。
カテゴリー： F1 / スクーデリア・フェラーリ / F1イタリアGP
