アレクサンダー・アルボン ウィリアムズF1の"DNA的欠陥"克服へ「最大の取り組み」

ウィリアムズはシルバーストンで新型フロントウイングを投入したものの期待したほどの効果は得られず、9月のアゼルバイジャンGPでは大規模アップデートを予定している。
一方でアルボンは、真の狙いは2027年型マシンで同じ欠点を繰り返さないことだと説明した。
長年続くウィリアムズの弱点
2026年型FW48は重量超過に悩まされているが、それ以上に問題となっているのが中高速コーナーを多く持つサーキットでの競争力不足だ。
特にバルセロナやハンガロリンクのような一定半径の中高速コーナーが続くレイアウトでは、アルボンとカルロス・サインツJr.の両者が苦戦。この傾向は2014年のV6ターボハイブリッド時代の開始以来続いており、低ダウンフォースサーキットでは速さを見せる一方、高ダウンフォースコースでは競争力を失うという"体質"になっている。
アルボンは、その問題をチーム内部では「遺伝子DNA」のような根深い課題として捉えていると語った。
「僕たちはマシンの弱点も、進むべき方向性も理解している。ファクトリーで行われている作業は、この遺伝子レベルのDNA的な問題と戦うために、僕が見てきた中で最も大きな取り組みだ」
「再び正しい方向へ戻るために必要なことを、まさに実行していると思う。そもそも今の状況にいること自体は残念だけど、正しいことをしているという確信はある」
バクーでの改善には慎重な見方
シルバーストンでは新型フロントウイングが投入されたが、期待したほどのパフォーマンス向上は得られなかった。次の大規模アップデートは9月のアゼルバイジャンGPで予定されている。
ただしアルボンは、そのアップデートだけで問題が完全に解決するとは考えていない。
「バクーまでに完全に治るかと言われれば、そうは思わない」
「バクー向けのアップデートはかなり前から計画されていたものだし、僕たちが本当に力を注いでいるのは来年のマシンなんだ」
「来年のクルマがこうした特性を持たないようにすることが重要なんだ」

ハンガリーでは風が弱点をさらに悪化
アルボンはハンガリーGPで苦戦した理由について、強い風によってマシンの弱点がさらに増幅されたと説明した。
「風の影響が本当に大きかった。正直なところ、ドライビング面ではフラストレーションがたまる。まともに攻めることすらできなかった」
「チームも僕の力を最大限に引き出せていない。僕自身がかなり抑えて走らなければならないからだ」
さらに、風向きが変化するたびにマシンの挙動が大きく変わり、一貫した走りができなかったという。
「突風や風、それにコースを惰性で転がるような感覚もあった。レース中に風が落ち着いたのは6周ほどしかなく、その時だけようやくリズムに乗れた。でもまた風が強くなると同じ状況に戻ってしまう」
「ミスをしているように感じるけど、実際にはそうじゃない。同じ場所で同じように走っていても、一貫性がまったく得られないんだ」
ウィリアムズはバクーで大型アップデートを投入する予定だが、アルボンの言葉からは、短期的な改善だけでなく、長年続いてきた設計思想そのものを見直す長期的な改革に取り組んでいることがうかがえる。
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