オリバー・ベアマン アストンマーティンF1躍進を警戒「本来なら争う相手ではない」
オリバーベアマンは、F1第11戦ハンガリーGPで大幅アップグレードを投入したアストンマーティンF1が中団争いへ加わったことについて、「本来なら争う相手ではない」と危機感をあらわにした。

ハースF1は今季序盤こそ好調だったが、近戦ではライバル勢の開発競争についていけず苦戦が続いている。一方のアストンマーティンはハンガリーGPでBスペック仕様のAMR26を投入し、フェルナンド・アロンソが今季初めてQ1突破を果たすなど、大きな前進を示した。

アストンマーティンの前進に「本当に苦しい」
予選でアロンソにわずかに及ばなかったベアマンは、アストンマーティンとの争い自体がハースにとって厳しい現実を示していると認めた。

「本当に苦しいよ。それだけ僕たちが今どれだけ苦戦しているかを物語っている」

「ただ同時に、ここはストレートが最も短いサーキットだから、彼らにとって最も相性のいいコースだったとも思う。だから、この状況がずっと続くとは考えていない」

「それでも、僕たちがもっとレベルアップしなければならないという現実を突きつけられた」

キャデラックF1のバルテリ・ボッタスも、ハンガリーのレイアウトがアストンマーティンに有利だったとの見方を示している。

しかし、その希望も長くは続かない可能性がある。アストンマーティンはハンガリーで実施したフィルミングデーで改良版ホンダ製パワーユニットを初走行させており、この新仕様は夏休み明けのオランダGPで実戦投入される予定となっている。

オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)

「クルマが本来の性能を発揮していない」
ハンガリーGPでは完走車中最後尾の17位に終わり、トップから2周遅れという厳しい結果に終わったベアマン。苦戦の原因について自身ではなくマシン側にあると説明した。

「クルマが本来あるべき性能を発揮していないことが分かっているし、自分としてはいい仕事ができたと思っている」

「できる限りのことはやった。でもスパで感じたクルマとはまったく別物だった。スパと比べても、チームメイトのマシンと比べても、ダウンフォース量に大きな差が出ていることを確認している」

「だから原因はクルマだ。本当に、本当にひどい週末だった」

さらにベアマンは、ハースが抱える最大の問題はパフォーマンスの一貫性の欠如だと指摘した。

「今週末は僕のマシンだったけれど、別の週末にはエステバン(オコン)のクルマが突然10~15ポイント分のダウンフォースを失うこともある」

「結局は運任せなんだ。運よく当たりのクルマならいい週末になるし、外れを引けば本当に長い週末になる。今回はその長い週末だった」

アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

アストンマーティンとの差はさらに広がる可能性
今回のハンガリーGPでは、アストンマーティンは空力アップグレードだけで中団グループへ復帰する兆しを見せた。さらに夏休み明けのオランダGPでは、改良版ホンダ製パワーユニットの投入も控えており、ライバル勢にとっては一段と厳しい状況になる可能性がある。

一方のハースは、コストキャップ上限を下回る予算で運営しているとみられ、開発競争で後れを取っているとの見方もある。ベアマンの「本来なら争う相手ではない」という言葉は、アストンマーティンの急速な前進以上に、ハースが置かれている厳しい現状を象徴する発言と言えそうだ。

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カテゴリー: F1 / オリバー・ベアマン / ハースF1チーム